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持ち家不要派の声「年収の3倍以上の住宅ローンは危険では」「空き家がゴロゴロ出てきている」

2021年06月23日 18:00  キャリコネニュース

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たびたび繰り返される、持ち家と賃貸を巡る議論。ニューノーマルな生活様式が叫ばれている中、世のビジネスパーソンは住居についてどう考えているのだろうか。

キャリコネニュース読者からは「世の中がどう動くか分からない中で、居住を固定するのはどうかと思う」(50代男性/広島県)という声を皮切りに、

「生活様式、災害や金融状況の変化など、リスクを踏まえると持ち家は金額が高すぎる。ちなみに老後は首都圏から脱出する予定。移住先で安い空き家を買いたいけど、現時点では賃貸押し」(30代男性/東京都)

と持ち家より賃貸を見据えた暮らしを望む声が寄せられている。(文:鹿賀大資)

「株式投資以上のギャンブルと同じ」

群馬県の30代女性は「生活スタイルに合わせて住まいを変える方が、リスク管理できる」と明かす。また「医療職をしている」という職業柄、「いろいろな人の老後の人生のターニングポイントに関わる機会が多い」と述べ、それを踏まえると「居宅支援施設などに夫婦入居できることが理想」とコメントしている。

「年収の3倍以上の長期型住宅ローンを組むのは、危険すぎる」と語るのは、静岡県の30代男性。そのリスク要素についてはリストラ、給与やボーナスのカット、社会保険料の急激な増加などを挙げる。その上で

「さまざまな因子を見込んで組めるならよいが、不確定要素が多すぎて現実的にはできない状況。株式投資以上のギャンブルと同じだろう」

と綴っている。

「ほとんどの家が希望以下でしか売れていない」

千葉県の30代男性は「自分の周りにも高齢者がたくさんいて、 誰も後を継がない家がゴロゴロ出てきている」と身近で起きている空き家問題を引き合いに出し、

「売れる家なら買ってもいい。しかし現状は、投資と言われて実際に購入したところで、ほとんどの家が希望以下でしか売れていない」

という。また「災害大国であるだけに、この先なにがあるか分からない」とも述べていた。

京都府の40代女性は「子どもがいない夫婦です。親戚を見渡しても相続相手がいないので、家を買ってもどこかのタイミングで手放すことになるでしょう」と続ける。

「それならば、ローンも家賃も同義になりますし、賃貸の方が何かと気楽です。しばしば高齢になると部屋を借りられなくなる、と言う人もいますが、今後ますます少子高齢化が進む中、商いとして『若者よりもパイの大きい高齢者を切り捨てられるのか?』と考えており、悲観していません」

女性は自身の将来について「現金があれば高齢者向けホームなどにも入れるでしょうから、今は古めの賃貸で固定費を安くして貯金に勤しんでいます」と書いている。

※キャリコネニュースでは引き続き「持ち家は必要だと思いますか?」のほか「夏のボーナスいくらですか?」やオンライン会議中のとんでもないエピソードなどのアンケートを募集しています。