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記録から紐解く、スーパーGTの“サーキット別マイスター”は誰だ。【岡山国際サーキット編】

2021年06月23日 12:01  AUTOSPORT web

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2005年から2021年までにスーパーGTとしては16大会が開催されている岡山国際サーキット
2021年シーズンは国内6ヵ所のサーキットで8戦が開催されるスーパーGT。ここではGT500、GT300両クラスの各ドライバーのポールポジション記録、優勝記録から、サーキット別最多PP獲得ドライバー、最多優勝ドライバーは誰なのかをを紐解いていきたいと思う。

 第1回目となる今回は2021年シーズンの開幕戦の舞台となった岡山国際サーキットだ。これまでに開催された2005年から2021年までの全16大会の記録から“岡山マイスター”は誰なのかを解き明かしてみよう。

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 まずは、各大会における最速の称号となるポールポジションの記録だが、GT500、GT300クラスともに最多ポールポジションは2回と突出した回数ではなかった。それぞれのクラスの内訳を見ていこう。

 岡山のGT500クラス最多ポール記録は道上龍、立川祐路、平川亮の2回となっている。なお、道上は2006年、2007年、平川は2016年、2017年と2年連続でポールポジションを獲得している。

 ちなみに、道上は童夢、立川はセルモ、平川はトムスと、3名は2回とも同じチームで記録しており、ドライバーの腕に加え、それぞれのチームの総合力もあっての記録であることが読み解くことができる。

 なお、メーカー別の優勝回数はトヨタ/レクサスとホンダが6回、ニッサンが4回と拮抗している。

■GT500クラス ポールポジション獲得回数ランキング(編集部集計)
Pos.P.PDriver12道上龍 12立川祐路 12平川亮 21ミハエル・クルム 21ブノワ・トレルイエ 21小暮卓史 21金石年弘 21柳田真孝 21大嶋和也 21小林崇志 21塚越広大 21ロニー・クインタレッリ 21阪口晴南

 GT300クラス最多ポール記録は加藤寛規、新田守男、佐々木孝太、田中哲也が記録した2回だ。なお、GT300クラスでは同じドライバーが2年連続でポールポジションを獲得したことはない。このことからも、毎年30台近いマシンが参戦し、16大会中11大会がノーウエイトで争われる開幕戦予選のコンペティションの激しさがうかがえる。

■GT300クラス ポールポジション獲得回数ランキング(編集部集計)
Pos.P.PDriver12加藤寛規12佐々木孝太12新田守男12田中哲也21山西康司21峰尾恭輔21千代勝正21土屋武士21蒲生尚弥21マルコ・マペッリ21福住仁嶺21平中克幸

 続いて優勝記録を見てみよう。GT500クラスの最多優勝記録は小暮卓史の4回だ。続いて、松田次生、アンドレア・カルダレッリ、平川亮、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラの2回となる。なお、オリベイラはGT300クラスでも1勝を記録しており、両クラス通算では3勝をマークしている。

 ただ一人ダントツの優勝回数となった小暮だが、優勝を記録した際は、2006年は道上、2010年はロイック・デュバル、2013年は伊沢拓也、2018年は塚越広大というように毎回チームメイトが異なっている。小暮は2019年から参戦するGT300クラスでの勝利はまだないが、GT500では“岡山マイスター”と言える結果を残しているだけに、GT300クラスでの岡山の勝利にも期待したいところだ。

 メーカー別の優勝回数はホンダ、トヨタ/レクサスが6勝、ニッサンが4勝と、ポールポジション記録と同じ割合となっているが、16大会中ポール・トゥ・ウインに終わったのは6大会と、確率にして37.5%と高くはない。やはり、これまでの68%のレースが開幕戦、ノーウエイトのガチンコの戦いが繰り広げられた結果だろう。

■GT500クラス 優勝獲得回数ランキング(編集部集計)
Pos.WinDriver14小暮卓史22ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ22松田次生22カルダレッリ22平川亮22伊藤大輔22伊沢拓也31大嶋和也31織戸学31塚越広大31野尻智紀31道上龍31本山哲31立川祐路31ドミニク・シュワガー31ラルフ・ファーマン31ブノワ・トレルイエ31荒聖治31ロイック・デュバル31平手晃平31ロニー・クインタレッリ31ニック・キャシディ31山下健太

 GT300クラスの最多優勝記録は谷口信輝と片岡龍也の3回となる。ふたりは2014年、2017年はGOODSMILE RACINGのコンビとして2勝したほか、谷口は2006年に密山祥吾と、片岡は2009年に織戸学とそれぞれ1勝している。

 谷口と片岡に続く優勝回数2位は2勝を記録する平中克幸だ。平中は2勝ともGAINERで記録しているが、2012年はアウディR8 LMS ウルトラ、2013年はメルセデス SLS AMG GT3と、それぞれ違った車両で記録していることも興味深いところだ。ちなみに、平中は2014年こそ優勝に届かなかったものの3位を獲得している。岡山では3年連続で表彰台を獲得していることからも、相性のいいサーキットといえるだろう。

 来シーズンの岡山ラウンドでは、谷口と片岡が最多優勝記録を伸ばすのか、もしくは平中が谷口と片岡の記録に並ぶのか、という点にも注目して見てみたいところだ。

■GT300クラス 優勝獲得回数ランキング(編集部集計)
Pos.WinDriver13谷口信輝13片岡龍也22平中克幸31木下みつひろ31密山祥吾31新田守男31横溝直輝31吉本大樹31田中哲也31嵯峨宏紀31大嶋和也31黒澤治樹31中山友貴31織戸学31藤波清斗31オリベイラ31影山正美31石浦宏明31高木真一31阿部翼31星野一樹31ビヨン・ビルドハイム31中山雄一31蒲生尚弥31小林崇志31阪口晴南