あおり運転の厳罰化以降も、いまだにあおり運転被害に悩まされる人が存在する。長野県の50代女性は「週1で必ずあおられています」と明かす。女性は「あおられるのは車種のせい」と考えており、
「ダイハツの軽自動車、ムーヴコンテですが、周囲の車とスピードを合わせていてもあおられます。あおられ率はかなり高い車です」
と語る。引き続き、この女性の声を紹介していこう。(文:福岡ちはや)
「オレンジ色のプリウスでニヤリとしながら車間距離を詰めてきました」
頻繁にあおり運転に遭う女性は、自衛のためにドライブレコーダーを3台設置し、「ドライブレコーダー録画中」のステッカーも貼っている。しかし「それでもあおられます」と被害の詳細を綴った。
「2車線の普通道路の左側車線を走行中、後続の車が車間距離を狭めてくるケースがほとんど。バックミラータイプのドライブレコーダーをONにすると、9割の車はあおり運転を止め、カメラに映らないように車間距離を取るか、逃げていきます」
とはいえ、ときどきドライブレコーダーに気付かない車もいる。女性は「以前、500mほど走行してからやっと気付き、顔を撮られないよう必死に横を向いている男がいました」と振り返る。
「この男、オレンジ色のプリウスでニヤリとしながら車間距離を詰めてきました。もし急ブレーキをかけたら衝突しそうなくらいです。ドライブレコーダーのおかげで命拾いしました」
頻繁にあおられて怖い思いをしている人は、ドライブレコーダーの存在を周りのドライバーに気付かせる工夫をすると有効かもしれない。
「毎日2回もあおられる人は、その人の運転に問題があると見るのが普通ではないか?」
一方で、頻繁にあおり運転被害に遭う場合は、「被害者側にも問題がある」と考える人もいる。埼玉県の40代男性は「毎日2回もあおられる人は、その人の運転に問題があると見るのが普通ではないか?」と主張した。
「『急ぐにしても他人を巻き込まないでほしい』という人も、道を譲るなりすれば巻き込まれずに済むのでは?あおり運転被害者を名乗る人の立場だけを考えた偏向報道と感じる」
確かに、あおり運転に遭いにくい運転技術を身に付けることは大切だろう。しかし、あおり運転が「妨害運転罪」という名の犯罪であることは紛れもない事実だ。
初心者や運転が苦手な人を含め、公道ではさまざまなドライバーが車を走らせている。たとえ運転技術に乏しい車がいて苛立とうとも、決してあおり運転をしてはいけない。
※キャリコネニュースでは引き続き「あおり運転に遭ったことはありますか?」
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