福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の初優勝に沸いた2021スーパーフォーミュラ第4戦SUGO決勝だったが、後方では今回も野尻智紀(TEAM MUGEN)の強さが光った。10番スタートから追い抜きの難しいSUGOで何度もオーバーテイクを見せる活躍で、6位でフィニッシュ。ランキング首位をキープしたのだが、野尻本人は週末を通して課題や反省点の残る1戦だったと振り返った。
スタート前にはステアリング表示に不具合が発生し、そのトラブルシューティングをグリッド上で行うなど、直前まで慌ただしかった野尻。しかし、いざレースが始まると周りよりもペースが速く、14周目には山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)、17周目にはジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)を抜いて6番手に浮上した。
ライバルがピットストップしている間に一時はトップまで浮上したが、そこでピットストップにかかるロスタイム分を稼ぐだけの爆発力はなく41周目にピットイン。6番手でコースに復帰したが、最後まで前を走る牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)に対して果敢に仕掛けるなど、終始アグレッシブな走りをみせた。