2021年の全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦決勝レースがスポーツランドSUGOで開催され、5番手スタートの福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がスーパーフォーミュラ初優勝を飾った。2位には予選7番手からポジションを上げた大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)が入り、ポールシッターの関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)は3位となった。
好スタートで関口がトップを守る一方、フロントロウから2番手スタートの牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)はやや出遅れ、3番手スタートの阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)が2番手にポジションアップ。その後方でも福住、大湯がスタートダッシュを決めてそれぞれ3番手、4番手に浮上した。
福住は勢いそのまま3周目に入った1コーナーで阪口に襲い掛かる。アウト側から並びかけた福住とイン側の阪口は軽く接触し挙動を乱すも、お互いに持ちこたえながら3コーナーへ。ここで福住が2番手に浮上した。阪口はこのアクシデントでペースを崩し、大湯、牧野、宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)にもかわされ6番手に後退した。
10周目を終えるところで、大湯がいち早くピットイン。アンダーカットを狙ったものの、タイヤ交換でミスをしてしまい、10秒近いロスタイムを喫してしまう。同じ周にピットインした松下信治(B-Max Racing Team)には抜かれることなくコースへ復帰したが、これで福住、関口との差は広がってしまう。その後、大湯はファステストラップを塗り替えながら2台とのギャップを削っていった。
トップ争いで先に動いたのは関口。17周を終えるところでピットに向かうと、この動きを見た福住はオーバーテイクシステム(OTS)を使ってインラップを攻め、その翌周にピットイン。carenex TEAM IMPULのピット作業は停止時間7.6秒と速かったが、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGはさらにそれを上回る7.1秒という速さで福住をコースへと送りだし、3コーナーの合流地点では福住が実質トップに浮上する。