2021年F1フランスGPの金曜、メルセデスのルイス・ハミルトンはフリー走行1=2番手(1分33秒783/21周)/2=3番手(1分33秒125/23周)だった。どちらのタイムもソフトタイヤで記録している。
バルテリ・ボッタスはフリー走行1=1番手(1分33秒448/24周)/2=2番手(1分32秒880/27周)で、FP1はソフトタイヤ、FP2はミディアムタイヤで自己ベストタイムを記録した。ボッタス車には、パワーユニットのエナジーストアとコントロールエレクトロニクスの2基目が投入されている。
メルセデスは今回、ハミルトンとボッタスのシャシーを交換したことを明らかにしている。トト・ウォルフ代表は、両ドライバーが使うシャシーのマイレージを揃えるため、ローテーションを組んでいると明かした。しかしドライバーが走行してみて不満を感じた場合にはスペアのシャシーを提供する予定だということだ。
「我々は常にパーツの交換を行っており、これもプランの一部だ」とウォルフが語ったとformula1.comは伝えている。「今年のシャシーは昨年から引き継がれたものであり、2シーズン目を迎えている。そのため、片方だけが走行距離が増えないようにしている」
「(ハミルトンのシャシーは)バルテリがモナコで予選上位につけた時に使用していたものだ。エンジニアはテストした結果、2台のシャシーに違いは一切ないという結論を出した。しかしドライバーがそう感じないのであれば、(別のシャシーに)変更する必要がある」
「新しいスペアシャシーも用意してあり、それを使うことができる」
FP2ではミディアムタイヤでのボッタスが、ソフトタイヤのハミルトンより0.245秒速いタイムをマークした。
■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン フリー走行1=2番手/2=3番手
今日はかなり苦労した。たぶん他の皆もそうだと思う。原因は路面なのか、温度なのか、今までより内圧を上げられたタイヤなのか、分からない。でも、今日は多くのドライバーたちがあちこちでスライドしていたよね。明日改善することを期待しながら今夜しっかり分析したい。ただ、タイムはひどくはないし、戦える位置にいるようだから、その点はポジティブだよ。
ハードコンパウンドの方が感触が良く、丈夫そうだ。ここの気温を考えると、それは重要なことだよ。ソフト寄りのタイヤほど感触が悪いので、日曜日のレースでは皆、ハードタイヤを使おうとするんじゃないかな。
(シャシー交換の影響について聞かれ)違うコースだけど、影響はないと思う。シャシー同士で違いを感じることはめったにない。
■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
バルテリ・ボッタス フリー走行1=1番手/2=2番手
2週間前よりはるかに感触がいい。週末の出だしは好調だ。すべて問題ないと感じるし、今のところマシンに速さがある。バランスも良く、タイヤもうまく機能している。自信を持って走ることができるし、マシンを信頼できる。バクーの時と一番違う点はそこだね。
レッドブルとは接戦になるだろう。彼らには大幅にタイムを向上させる余地があるはずだ。それは僕らも同じだけどね。
(シャシー交換の影響について聞かれ)シャシーの影響なのか、路面コンディションの影響なのか判断しづらいけれど、前戦より感触がはるかに良いのは間違いないよ。