2021年F1第7戦フランスGPのフリー走行2回目が行われ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがトップタイムをマークした。レッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスは12番手、アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは7番手、角田裕毅は13番手となっている。
現地時間午後3時から始まったFP2では、気温は27度、路面温度も47度まで上昇した。大部分のマシンがミディアムタイヤで走行を開始するなか、アストンマーティンは2台ともいきなりソフトタイヤで走り出した。FP1でもソフトしか使っておらず、予選でのQ3進出を早くも諦め、レースを新品ミディアムタイヤ、ハードタイヤで繋ぐつもりなのか。フェラーリのシャルル・ルクレールは対照的にハードを履いている。
開始後13分、フェルスタッペンがターン2の縁石に乗り上げ、フロントウイングを破損。破片回収の間バーチャルセーフティカーが導入され、すぐにセッションは再開された。ハイレーキで強い前傾姿勢のレッドブルならではのインシデントといえた。
ミディアムタイヤでの最速は、1分32秒880のバルテリ・ボッタス(メルセデス)。FP1に続いて、好調を維持しているように見える。その後、上位勢では最初にソフトに履き替えたが、タイムを更新できない。続いてソフトでアタックに出たペレス、エステバン・オコン(アルピーヌ)も自己ベストを更新できず。いずれもセクター3でペースが落ちており、タイヤが保たないようだ。
そんななか、30分過ぎにソフトでアタックに出たフェルスタッペンは、セクター1全体ベスト、そしてセクター3も最速で、1分32秒872のベストタイムを出した。とはいえボッタスのミディアムでのタイムから、1000分の8秒しか縮まっていない。
ミディアムで周回するアストンマーティン2台をのぞく18台が、終了前20分までにソフトでのアタックを終了。首位は依然としてフェルスタッペン、ミディアムで自己ベストを出したボッタスが2番手、ハミルトンが3番手。そしてフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が、ルクレールを抑えて4番手に付けた。オコンも6番手と、アルピーヌが速さを見せている。ガスリーはオコンから100分の11秒差の7番手。一方、角田は13番手だが、チームメイトとの差はわずかコンマ2秒。その間にカルロス・サインツ(フェラーリ)、キミ・ライコネン(アルファロメオ)、ランド・ノリス(マクラーレン)、アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)、ペレスの5台がひしめいている。
残り20分、多くのチームがミディアムでのロングランに専念。レッドブルのロングランペースは、メルセデスよりよさそうだ。アルピーヌはハードとミディアムを分担し、アロンソのハードペースは悪くない。中団勢はいつにも増して大接戦だが、そのなかでアルピーヌが台風の目になるかもしれない。