人材サービス大手のパソナグループは6月17日、小学生以下の子どもを持つひとり親らを対象にした採用募集を始めた。同社は昨年8月、コロナ禍で就業先を見つけにくいとされるひとり親を雇用する取り組みをスタート。今回は、新たに100人を追加募集する。
募集するのは正社員もしくは契約社員で、年齢や性別は問わない。同社の広報担当者は、仕事内容について「基本的には、弊社が2008年から淡路島で取り組んでいる地域創生事業のほか、管理部門の業務を担当していただきます」と答えた。
総合職として幅広い分野で活躍することも可能
具体的には、同社が淡路島で運営しているテーマパーク・複合リゾート施設の運営や接客・販売のほか、農業や給与計算、労務管理などの業務が該当する。入社後の配置は、本人の希望や適性を判断した上で決定する。
待遇は年収350~600万円(社会保険料、賞与年2回含む)。正社員だけでなく、契約社員の応募も受け付ける。同社の広報担当者は、
「弊社としても、正社員として応募していただければ嬉しいですが、仕事のブランクがあったりで正社員にハードルの高さを感じている方もおられるのではと考え、契約社員を設けています」
正社員と契約社員で大きく異なるのは、責任的役割の大きさだという。「正社員として入社して頂いた場合には、総合職として幅広い分野でご活躍して頂くことになります」と続けた。一方、契約社員として働く場合には地域、時間などを限定して働けるとのことで、自分のペースで仕事に慣れていけそうだ。
社員寮、借り上げ住宅も完備
コロナ禍の今、ひとり親を採用する狙いについて聞くと、
「新型コロナウイルスの影響でひとり親世帯が困窮していて、職を失うケースが増えていることが報じられています。弊社の企業理念に『社会の問題を解決する』というものがあり、社会の問題として捉えて安心して働ける社会を作れるよう取り組んでいます」
と説明する。
また淡路島で募集することにも意義があるようだ。
「弊社は、2008年から淡路島で雇用創出するなどして地方創生に貢献してきました。今回、新たに約100人の方を雇用することで、さらに地域経済を発展させることもできると考えています」
一方、淡路島に移住することは「必須ではない」とする。近隣県に住まいがある場合は通勤することも可能だが、一般の社員と同様に島内の社員寮用や借り上げ住宅を利用することもできる。保育園を併設したオフィスもある。エントリーは、プロジェクトページで受け付けている。