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アラン・プロスト、アロンソは「最高の状態ではない」と語るも苦戦には驚かず。自転車事故の影響も懸念

2021年06月18日 07:11  AUTOSPORT web

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2021年F1第6戦アゼルバイジャンGP フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)
アルピーヌのスペシャルアドバイザーを務めるアラン・プロストは、フェルナンド・アロンソがアルピーヌにおいて完全な速さを発揮するのにかかっている時間の長さに驚いてはいないと述べており、アロンソの復帰と自身のウイリアムズでのF1復帰を比較した。

 39歳のアロンソは2019年から2年間F1を離れており、F1に復帰した今年はいまだアルピーヌのマシンに慣れようとしているところだと認めている。2度の世界チャンピオンであるアロンソは、第6戦アゼルバイジャンGPで6位に入賞し、シーズン開幕以来のベストリザルトを記録した。今週末はF1が市街地サーキットから従来型のコースに戻るため、アロンソはパフォーマンスがより大きく進歩することを期待している。

 しかしプロストは、今季アロンソが相対的に苦戦していることにはほとんど驚いていない。

「彼が時間を必要としていることに私は驚いていない」とプロストは、ポッドキャスト『F1 Nation』におけるトム・クラークソンのインタビューのなかで語った。

「時間がかかるものだ。シミュレーターは問題ない。しかしマシンにはさらに馴染む必要がある」

「そして身体的コンディションがある。我々が生理学と呼ぶものだ。胃、全身、視力、頭などだが、忘れてはいけないのは、彼は自転車事故を起こしており、その影響がどれだけあるのか分からないということだ。そのため私は少々心配している」

「彼はどんどんよくなっている。だが完全に最高の状態ではないというのが私の意見だ」

「我々は彼がフランスGPでより優れたパフォーマンスを発揮することを期待しているが、そのことは彼も理解している。異なるトラックであり、幅の広いコースであることを彼はよく分かっている。様子を見ることになるが、もう少しの時間がかかっても私は驚かない」

 プロストは必然的に1993年の自身のF1復帰を思い起こした。1991年にフェラーリから放出されたプロストは、その翌年は休養をとったが、1992年にポルトガルで行われたウイリアムズでの初テストで、答えよりも多くの疑問を抱いたことを覚えているという。

「ポルトガルで復帰した時、私は自身になぜ復帰したのか自問した!」とプロストは語った。

「身体的にも精神的にもショックだった。私は本当に素晴らしく身体を仕上げていて、体脂肪率は5%だった。だが完全に身体のコンディションを整えて9月にF1テストに復帰した時、私は完全に途方に暮れていた」

「つまりマシンに乗っていないときに行うことはすべて重要だが、F1で行うすべてのことほど重要ではないということだ。トレーニングでつけるすべての筋肉、それらは異なる筋肉だ。生理学や視力やそのほかすべてのものは、外部でトレーニングすることはできないのだ」

 プロストは1993年にウイリアムズで彼にとって最後となる世界タイトルを獲得することになる。彼はその年行われた16戦のうち7戦で優勝を飾った。