トップへ

おうち飲みに。お酒とグラスのおいしい関係

2021年06月18日 00:01  オズモール

オズモール

写真
◆グラスでおうち飲みをもっと楽しく!ガラスメーカーに聞いた、器とお酒のおいしい関係

最近は、おうちでバルや居酒屋のようにお気に入りのお酒を楽しんでいる人が、さらに増えているそう。そんなとき、缶やボトルのまま飲むよりも、お酒に合わせてグラスを選べばもっとおいしく楽しめるはず。今回は、創業70年以上を誇るガラスメーカー「富硝子」のデザイナー・岡南杏奈さんに、お酒に合わせたグラスの選び方を教えていただきました。



暮らしに彩りを添える、個性豊かなグラスたち
江戸時代に生まれた製法「江戸硝子」をはじめ、冷えた液体を入れると色が変わる「カラーチェンジグラス」など、個性豊かなガラス製品を手がける富硝子。遊び心いっぱいのグラスのアイデアの秘密を尋ねると、「手元のかわいさ」を意識しているという岡南さん。
「疲れて家に帰ってお酒を飲むとき、それがかわいいグラスだったらちょっとテンションが上がると思うんです。グラスを通して小さな“癒し”をお届けできたら嬉しいですね」とにっこり。お酒を飲む以外にもおつまみを盛ったり、花器にしたりとアイデア次第で使い方はいろいろ。お気に入りのグラスのある暮らしを楽しんで。



(左から)ゴラス/レディ1760円、スポキャン/ベースボール990円、封ろうビアグラス/ゴールド1430円
ビールと泡の黄金比を視覚的にも楽しもう
ビールグラスは特に形にルールがあるわけではないので、飲む量や口あたりの厚みなど好みで選んでと岡南さん。
「ビアグラスはデザインも形もさまざまですが、すりガラスのグラスにビールを注ぐと凍っているように見えるので涼しげな印象に。また、口がすぼまっているものは香りの高いクラフトビールなどにおすすめ。缶をそのまま形にしたユニークなグラスは、おしゃれなデザインのビール缶を並べて撮影するとSNS映えもしてかわいいですよ」



(左から)フルリー ワイン/ゴールド1320円、ソメイヨシノ ワイン1650円、ハピアRタンブラー/ハート1320円、リング ワイン/ゴールド1320円
ライフスタイルやシーンに合わせてワイングラスも変えてみる
ワイングラスにはブルゴーニュ型やボルドー型などいろいろな種類があるけれど、どれも飲み口がすぼまっているのは香りを引き出すため。また、グラスの口が薄くなるほど、シャープな口当たりになるといわれている。
「クリスタル製のグラスは、乾杯したときの音がクリアで高級感があるので、ちょっといいワインを飲むときにおすすめ。花の姿が浮かび上がる加工がされたグラスは、ゲストへのサプライズにも素敵ですね。自宅にダイニングテーブルがない方はステム(持ち手)がないものや短いものを選ぶと、うっかり倒してしまう心配がありません」



(左から)小樽再生ガラス タンブラー/グリーン2750円、えどぴかる 六角タンブラー/レモン1760円、小樽再生ガラス サワーグラス3080円
炭酸系はたっぷりサイズのグラスでシュワシュワを楽しみたい
サワーやハイボールなど、炭酸で割って楽しむお酒におすすめなのは、たっぷり入るグラス。グラスに注いだら、炭酸の泡が下から上に上がっていく様子も楽しんでほしいと岡南さん。
「氷を入れることが前提になるので、タンブラーのような容量が多いものを選びましょう。いつもの缶チューハイも、グラスに注いでレモンを浮かべるだけで華やかになりますよね。ちょっと変化球ですが、レモンサワーに合わせて、レモン色のグラスを選んでも楽しいです」



(左から)シャイン・クー おちょこ/バード1320円、シャイン・クー おちょこ/パピヨン1320円、きよ ダブルウォール片口1650円、きよ ダブルウォールおちょこ825円
冷酒は保冷効果のある片口や、愛らしいデザインのおちょこで
これからの季節、冷やした日本酒を飲むなら涼しげなガラスの酒器がぴったり。少しずつ飲みたい人は、ボトルから片口に移して、少量ずつおちょこに注いで飲むと◎。たっぷり飲みたい人は容量が多いグラスを選んで。テイストの違う酒器をいくつか揃えて、その日の気分で選んでも楽しそう。
「最近は、蝶や小鳥をデザインしたおちょこなど、これまでなかったようなかわいいデザインにも力を入れています。二重構造の酒器は保冷・保温効果があり、液体を注ぐと浮いているように見えるところも魅力です」



(左から)世界3大シリーズ ロック/アインシュタイン748円、小樽切子 タンブラー/ピンク6050円、ごきげん文鳥 フリーカップ1100円
背が低いグラスでちびちび飲みたいオン・ザ・ロック
梅酒やウイスキーをオン・ザ・ロックでいただくなら、背が低く、底に厚みがあるどっしりロックグラスを。手の温度で氷を溶けにくくしたり、氷を入れることによって割れやすくなるガラスの強度を上げるなどのメリットがあるそう。
「甘酸っぱい梅酒には、氷と冷たいドリンクを入れると色が浮かび上がるグラスなど、ピンク色のグラスと相性が良さそうです。昔ながらの形のロックグラスも、アインシュタインなどユニークなプリントがあると印象が変わりますよね(笑)」



(左から)小樽再生ガラス カフェグラス2640円、小樽再生ガラス フロートグラス 4180円、小樽再生ガラス フリーカップ2420円、小樽再生ガラス サワーグラス3080円
ガラスの世界でもSDGs。淡いグリーンのレトロなグラスに再生
近年、富硝子が取り組んでいるのが北海道の廃自動車の窓ガラスを再利用した「小樽再生ガラス」シリーズ。通常、車の窓ガラスはリサイクルにコストがかかるため、廃棄されることが多いそう。
「もともとガラスは回収して溶かせば再成型できるエコな素材。再生ガラスを食器として定着させたいという思いから、小樽再生ガラスの商品開発をしています。北海道中から集めた廃自動車の窓ガラスは小樽のガラス工場へ運ばれ、工場内で循環させた雪解け水(雨水)を使ってさまざまな製品へ再生されています」
小樽再生ガラスは、気泡が入っていたり、1つずつ微妙に色が違うのも魅力。身近なグラスから、背景のストーリーに思いを馳せてみて。


◆紹介したグラスが買えるのはココ!

富硝子(とみがらす)
1948年、伝統工芸品「江戸硝子」で知られる東京都・江東区で創業。表面に立体的なプリント加工を施した「EMBOSS」やラインストーン付きのグラスなど、「こんなのあったらいいな」というアイデアから生まれる製品は、思わず笑顔になるようなユニークなデザインのものも。職人が手作業で仕上げる製品にはクラフト好きにもファンが多い。セレクトショップへ卸しているほか、公式オンラインショップでも購入可能。