キャリコネニュースには、昭和の価値観を今も引きずるブラック企業の経験談が多く寄せられている。技術職の30代男性は「社長が土日も働いている社員を称賛し、有休がないことをほのめかされた。有休取得が義務化している令和の時代に時代錯誤も甚だしいと思った」と語る。
昔はそうした働き方が当たり前だったのかもしれないが、今は違う。ほかのキャリコネニュース読者の経験談も紹介していこう。(文:林加奈)
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「お前は女だから、いずれ辞めるし行く必要はない」
30代女性が経験した会社は「古臭い習慣がまだ残っている中小企業」だった。女性は「工場勤務でしたが、休憩前にお茶くみをやらされました。あとはトイレ掃除もです。完全に男尊女卑の世界でした。男女同じ仕事をしているのに、男って理由だけで給料が多いのには納得がいかなかったですね」(素材・科学・食品)と振り返る。
事務・管理の30代女性が勤務していた会社は「女性蔑視がすごかった」といい、次のように証言する。
「尻や胸は触られるのが当たり前、飲み会では必ず男性に抱き付かれる。社員旅行では、男性社員から部屋に連れ込まれて襲われそうになりました。あとは会社で必要な資格取得講座に行きたいと上司に伝えたら『お前は女だから、いずれ辞めるし行く必要はない』と一蹴」
「女だから」という言葉は、ここ数年でほとんど聞かれなくなったように思う。昭和の価値観が根強く残る企業体質には呆れるばかりだ。女性蔑視の時代は、令和の始まりとともに終了すべきだったのではないだろうか。
上層部が昭和の「24時間働けますか?」世代
サービス業で働く30代女性は、時代遅れなブラック企業に勤務している。
「有休は使わせない。法律で決められた有休も却下。『どの部署も忙しいから』とサービス残業を毎日4時間以上強要する。ひどいときは7時間以上や休日出社も。その上タイムカードは定時で打刻するよう指示してくる」
その背景について、女性は「上層部が昭和の『24時間働けますか?』世代なので、令和という時代に合った働き方をしようとしない」と語る。
さらに「コロナ禍で雇用調整助成金をもらっているので、休業しても100%給与保証されるはずなのに80%の支払い。20%は会社が搾取している」と暴露する。令和の時代にそぐわない働き方は、ぜひとも改めてもらいたいものだ。
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