世の中には、想像を絶するような「ありえない職場」が存在する。そんな"訳あり"の職場では、短期間で仕事を辞める人が相次ぐ。キャリコネニュースには、
「前職の支店長がお金の使い込みをしていた。私が横領したかのように仕向けてきたので、1年で退職。ほっとしたけど疲れた」(鹿児島県/50代女性)
「看護師です。認知症の方が外に行くたび、付き添って歩くのが当たり前でした。雪の中を50分も歩いた日もあり、寒すぎて身体を壊しそうだったので、1か月半で辞めました」(北海道/60代女性)
という声が寄せられている。ほかのキャリコネニュース読者の声も紹介しよう。(文:福岡ちはや)
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「走行中にキーが抜けてしまうほどボロボロのバイクを渡された」
神奈川県の30代女性は、某飲食店のデリバリースタッフのアルバイトを2週間で辞めた。貸し出された原付バイクが、整備不良だらけだったからだ。
「事務所に入ると、近隣店舗の事故報告書が10枚ほど貼られているのが目につきました。『速度と法令遵守をしっかりと!』と言われたのですが……渡されたのは、ブレーキレバーが折れ、後輪ブレーキもほとんど利かず、走行中にキーが抜けてしまうほどボロボロのバイクでした」
そんな原付バイクを渡しておいて「事故を起こすな」とは信じられない。また、先輩スタッフの運転も無茶苦茶だった。
「『抜け道だから!』と細い道をかなりのスピードで走らされ、法定速度を守って走行していたら『配達指定時間に間に合わないから飛ばして!』と言われました」
身の危険を感じた女性は、先輩同行の当日に仕事を退職。それから数週間後に大事故が発生したと聞き、女性は「あんな無謀な配達をしていたら事故もするよね……早く辞めてよかったです」と胸をなでおろした。
「トイレ掃除に使ったバケツの水を厨房の食器洗いシンクに流していました」
岐阜県の50代女性はフレンチレストランのホールスタッフをしていたが、「店長の衛生観念が最悪でした」と振り返る。
「『トイレ掃除が遅い。3分で終わらせろ』と店長に叱られたので、手本を見せてもらいました。店長は手袋をし、便器を磨いたのと同じスポンジで便座やフタ、床、洗面台を掃除したんです。最後に、トイレ掃除に使ったバケツの水を厨房の食器洗いシンクに流し、バケツもそこで洗っていました」
シンクや調理器具に汚水がはねていたが、「店長はお構いなしでした」と女性は振り返る。
「店のトイレを使いたくないし、そこの料理も食べたくなくなって、4か月で辞めました。外食やホテルのトイレに、トラウマが残ってしまいました……」
聞いただけで気持ちの悪くなる話だ。女性が飲食店のスタッフとして働くのは、もう一生無理かもしれない。
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