ダブルヘッダーで行われたNTTインディカー・シリーズのデトロイト戦。レース2となる第8戦が13日に行われ、レース終盤に逆転したパト・オワード(アロウ・マクラーレンSP)がシーズン2勝目を挙げた。
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、オーバーテイクを見せるも12位でレースを終えた。
前日よりも涼しくなった第8戦決勝レース。ポールポジションのジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)がホールショットを決め、レースはスタートする。
しかし、マックス・チルトン(カーリン)がジェームズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・スタインブレナー・オートスポート)と接触しフロントウイングを落とすとコーナーを曲がり切れずコース上にストップ。イエローコーションとなる。
ピットレーンがオープンすると、上位陣では3番手のリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)がブラックタイヤに変更。佐藤琢磨もこのタイミングでピットインを行う。
レースは5周目に再開。ブラックタイヤでスタートしたリーダーのニューガーデンは、コルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)との差を一気に築いていく。
ニューガーデンは13秒をリードして20周終わりにピットイン。ハータやアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)、グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)も同じ周にピットへ。
ニューガーデンはトップをキープ。10秒差でハータが追う展開が続く。
ハータは4秒差まで詰め寄り、45周終わりでラストピット、パロウも続いてピットインを行う。翌周、ニューガーデンがピットインし、レッドタイヤに変更する。
残り20周、レッドタイヤのニューガーデンとブラックタイヤのハータの差は約2秒。ハータはさらに差を縮め、射程圏内に捉える。
54周目、ジミー・ジョンソン(チップ・ガナッシ)が単独スピンしコース上にストップ。2回目のイエローコーションとなる。
リスタートは59周目。ニューガーデンがトップをキープし、ハータはパロウに攻め立てられる。ここでロマン・グロージャン(デイル・コイン・ウィズ・RWR)がマシントラブルでストップし、3度目のフルコースイエローに。
残り7周でリスタート。オワードがレイホール、パロウを交わし3番手に。さらにハータを狙い、65周目にオーバーテイク。さらに勢いを増しペースの上がらないニューガーデンを捉える。
68周目、トップを死守していたニューガーデンを攻略しオワードはついにトップに浮上。パロウもミスをしたハータをオーバーテイクし3番手に上がる。
オワードは一気に差を開いてキャリア2度目のトップチェッカー。パロウのアタックを守り切りニューガーデンが2位。3位にパロウとなった。