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松本まりか、自由な“グラビア表現”の素晴らしさ 次々と雑誌の表紙を飾るワケ

2021年06月12日 11:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『週刊ビッグコミックスピリッツ』27号

 女優の松本まりかが6月7日発売の『週刊ビッグコミックスピリッツ』27号の表紙&巻頭グラビアに登場した。同誌には一年半ぶりの登場となる


■グラビアは貴重な居場所


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 遅咲き女優として語られることの多い松本まりか。転機は、2018年。仲里依紗主演の金曜ナイトドラマ『ホリデイラブ』に出演し、”あざとかわいい”キャラクターが話題となり、ブレイクを果たしたのであった。そのとき松本まりかは、34歳だった。


 そして現在、軒並みグラビア誌の表紙を飾っている。そのこともまた、遅咲き女優・松本まりかの凄みだ。見た目が若々しいこともさることながら、大人の色気をほろほろと感じさせ、それでいてどこか少女のような無邪気さや繊細さを兼ね備えている。


 同誌では「彼女と猫のこと。」と題し、自由で気まぐれで、まるで猫のようにミステリアスな松本まりかのありのままを素直に写している。自由で気まぐれなのは、毎年さまざまな流行語や文化が生まれながらも、あっという間に過去へと流れていく”時代”も同様かもしれない。光るも陰るもタイミング。そんな時代のなかでも、松本まりかは自分らしく振舞っている。流行りも年齢も関係なく、あるがままの姿でグラビアに写る。だからだろうか。松本まりかのグラビアは、斜に構えたり妙に緊張したりすることなく、自由な気持ちで見ることができる。


 花柄のワンピースで芝生に寝そべる。いつだって松本まりかは自然体。土や草の匂い、静かに吹く風の音、肌に触れる服や髪、草の感触。その場の風景にあるさまざまな感覚までもが伝わってくるようで、写真と向き合っているはずなのに、実際にその場に居合わせたような錯覚に陥る。網目の粗い白のニットワンピース。スネまでの短い白靴下は、中高生が履くそれのよう。キッチンシンクに座り込み、洗い立てのイチゴを食べる行儀の悪い瞬間を目撃。背徳感とも開き直りとも取れる松本まりかの表情。やっぱり自由奔放だ。


 松本まりかは、コメントで「こだわりも自意識もどんどん手放せるようになってきた」「特にグラビアはそのままの自分をありのままに切り取ってもらえる」と自ら語っている。年相応とは何なんだろう。経験則とは何なんだろう。安易な想像で辿り着くありきたりでは語れない松本まりかの表現。自由で気まぐれだけど、誰にとっても同じ距離感で存在してくれているような……。松本まりかにとってのグラビアが「貴重な居場所」であるように、グラビアや読者にとっても松本まりかの存在は貴重だと言える気がする。


■とり
日々グラビアに勇気と希望をもらって生きており、 グラビアを熱くドラマチックに語るのが趣味。 読んだ後に心が豊かになるような文章を心がけています。 好物はカレーとサーモンです。