WEC世界耐久選手権などに参戦するユナイテッド・オートスポーツは6月9日、2021年のWEC第4戦となるル・マン24時間レースにおいて、元DTMドライバーのジョナサン・アバディーンを起用すると発表した。
2019年はWRTチーム・アウディスポーツ、2020年はBMWチームRMRからDTMドイツ・ツーリングカー選手権に参戦していた南アフリカ籍のアバディーンは、今年LMP2へと転向。ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズにおいて、ユナイテッドの22号車オレカ07・ギブソンを、フィル・ハンソン/トム・ギャンブルとともにドライブしている。
アバディーンが8月21~22日にフランスのル・マンで開催される24時間レースにおいて加わるのは、同チームの32号車オレカ07だ。ニコ・ジャマン、そして未発表のサードドライバーとともに、アバディーンにとっては初めてとなるル・マンに挑む。
「誰もが知っているように、ル・マンはとても特別なものだ」と23歳のアバディーンは述べている。
「僕の記憶にある限り、毎年欠かさずカウチに座って(TVで)観戦しているレースだ」
「今年、ユナイテッド・オートスポーツのようなチームからそのレースに参加できるなんて、本当に夢のようだ」
「ニコ、そして3人目のドライバーとともに、チャレンジできることを本当に楽しみにしている。素晴らしいドライバーラインアップ、そして素晴らしいチームが、先へと導いてくれるはずだ」
■王者ユナイテッド・オートスポーツの空席は『あと2席』
2021年のル・マンに3台をエントリーするユナイテッドには、まだふたつのドライバー枠が残っている。
ハンソン/ファビオ・シェーラー/フィリペ・アルべカーキというWEC世界耐久選手権に参戦するトリオが22号車をドライブし、ポール・ディ・レスタ/アレックス・リンが23号車のドライバーに決定している。
チームは2020年にハンソン/アルバカーキ/ディ・レスタというラインアップでル・マンのLMP2クラスを制している。また、WECとELMSでのクラス・チャンピオンにも輝いている。
「ル・マンデビューは、特別なものだ。ジョナサンが今年、そのフィーリングを体験できることを本当に嬉しく思っている」とチームの共同オーナー、リチャード・ディーンは語っている。
「彼は今年の初めからチームに加わったばかりだが、うまく環境に慣れ、LMP2マシンについてもとても素早く習得することができている」
「彼はニコとうまくやっていけるだろうし、ニコのル・マンにおける経験の恩恵も受けることになるだろう」