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東京五輪に「どこをどう見れば、安心安全な大会なのか」「今までの自粛が無駄になる」反対の声続出

2021年06月08日 11:50  キャリコネニュース

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いつの間にか"開催決定"の方向で動いている節が見られる、東京五輪・パラリンピック。ちなみに緊急事態宣言の延長が公表されたのは、つい先日のことだ。ここに矛盾を感じている人も、多いに違いない。キャリコネニュース読者からも

「この状況下で開催しようとする意味が、本当に分かりません。緊急事態宣言の1か月後にオリンピック開催ですから」(40代女性/埼玉県)

という声を皮切りに、開催を「中止すべき」との意見が多数あった。年代順に紹介する。(文:鹿賀大資)

「そんな量を持っているなら、保育園関係者に回して欲しい」

大阪府の20代女性は、五輪開催による新型コロナの爆発的な感染拡大を危惧しており「今までの自粛が無駄になることは明らかです」という。また「個人的にはオリンピックに興味がありません」とした上で、

「私が興味のあるイベントは中止され、なぜオリンピックは何としても開催なのでしょうか。そこも腹立たしいし、反対している人が多いのになぜ開催するのかも疑問です」

と怒りを露にしている。埼玉県の30代男性は「子どもたちが学校行事など多くの面で自粛を余儀なくされているのに、オリンピックを開催する必要はない」と述べ、「開催するならオリンピックではなく、運動会や修学旅行、遠足だと思う」と言及。子どもを犠牲にしてまで開催する、大人都合の世界的な運動会といったところか。

埼玉県の40代女性は、保育職の立場として切実な現状を伝える。新型コロナの抗体ワクチンやPCR検査の実施体制が不十分にも関わらず、五輪選手への対応が手厚いことに憤る。

「そんな量を持っているなら、保育園関係者に回して欲しい。子どもたちに安心と安全を用意して働きたい。児童を預ける家庭がある限り、保育園は休めない。消毒などの手間が増え、緊張感を強いられている」

また女性は日本の脆弱な水際対策にも「緩い」と指摘を入れ、目に見えるさらなる感染拡大の予兆に呆れていた。

「樹木の伐採は今すぐ中止するべき」

「命より大切なものはない。知人がコロナで入院もできずに、容態が急変し亡くなった」と悲痛な胸の内を明かすのは、兵庫県の50代女性。その知人には濃厚接触者もいたが、幸い入院できたことで一命は取り留めたという。

「それでも濃厚接触者は、退院した今もまだ少し歩くと『息が苦しくなる』と言っている。国は劇場や映画館、飲食店を標的にし、医療従事者をも疲弊させた。それなのにオリンピックをする意味が分からない。どこをどう見れば、安心安全な大会なのか」

また女性は、代々木公園に設置が予定されていたパブリックビューイングの件にも触れており「樹木の伐採は今すぐ中止するべきだと思う」とコメントしている。

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