共働き家庭の最大の悩みは、夫婦で「家事・育児をどう分担するか」ではないだろうか。しかし、令和の時代になってもなお、「家事・育児は女性の仕事」という固定観念が残っていることは否定できない。
埼玉県の30代女性は、医療業界で働く個人事業主だ。「夫は正社員。家事を何にもやらない」と愚痴をこぼす。
「子どもは2人いて、女の子と男の子の年子。夫は週1回、長女を風呂に入れただけで満足している」
つまり「長女の風呂」以外の家事・育児は、すべて女性が負担しているのだ。家事・育児の負担に夫婦間でここまで差があっては、不満を感じても仕方がないだろう。(文:福岡ちはや)
「夫は『家事も全部妻の私がやるのが当たり前』と思っています」
愛知県の40代女性は「3人男の子をワンオペ育児しています」と綴る。女性はパート、夫は正社員という雇用形態の違いはあるものの、男児3人の面倒を1人で見るのは相当ハードだ。女性は、
「夫は『家事も全部妻の私がやるのが当たり前』と思っています。休みも休みにならず、不満です」
と本音を吐露した。福岡県に住むパート勤務の40代女性も、夫に対し同様の不満を抱えている。
「夫が家事をしない。夫は正社員なので時間的に無理な部分はあるが『やらなくていい』と思っていることが不満。育児も時間があるときだけ」
ただ、不満を胸の内にとどめていては、夫はいつまでたっても妻の不満に気付かないだろう。早急に夫婦で話し合い、家事・育児の負担割合を見直す必要がありそうだ。
「下手に手を出すと文句を言われるので、手を出さなくなる」
家事・育児をしない夫に苛立つ妻がいる一方、夫たちにも言い分はある。千葉県の40代男性は「家事を手伝おうという気はあるが、妻は完璧主義者なので、全部自分でやらないと不満らしい」と切り出す。
「下手に手を出すと文句を言われるので、手を出さなくなる。そのうち妻は『自分の作業が多くて疲れた』と言い出すので『手伝おうか?』って言うと、今度は意地を張ってくる。堂々巡りで、妻が協力体制を取ってくれないと改善しない」
いくら夫が歩み寄ろうとしても、妻側にその気がなければ家事分担はできない。夫婦で協力し合うなら、多少のやり方の違いにはお互い目をつぶる必要がある。
ほかにも、千葉県の20代男性からは
「家事を効率よくするため、いろいろと提案しているが、妻は聞く耳を持ってくれない。目の前のことで忙しいのは承知しているが、もう少し話を聞いてほしい」
と切実な声が寄せられている。いかにして夫婦間のコミュニケーションを取るのかが、共働き家庭の課題かもしれない。
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