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『浦沢直樹の漫勉 neo』新シリーズ放送決定 安彦良和、柏木ハルコ、押見修造が登場

2021年06月07日 21:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『浦沢直樹の漫勉 neo』新シリーズ放送決定

 日本を代表する漫画家・浦沢直樹が、漫画家たちの創作の秘密に迫る異色のドキュメンタリー『浦沢直樹の漫勉 neo』の新シリーズ放送が決定した。6月9日から3週連続、Eテレ 後10:00~10:49の放送だ。


関連:【画像】浦沢直樹×安彦良和


 ふだんは担当編集者ですら立ち入ることができない漫画家たちの仕事場にカメラが密着し、最新の機材を用いて「マンガ誕生」の瞬間をドキュメントする『浦沢直樹の漫勉 neo』。その貴重な映像を元に浦沢直樹が同じ漫画家の視点から切り込んでいく。


 今シーズンで登場するのは、安彦良和、柏木ハルコ、押見修造の3人。「描く」ことへのこだわりと情熱に圧倒される49分間となっている。


 6月9日に放送されるのは、『機動戦士ガンダム』のアニメーターとしても知られる安彦良和。70歳を過ぎ、「最後の連載」と意気込む『乾と巽 ーザバイカル戦記ー』の執筆に密着。筆1本で自由自在に描き出される迫力のアクションシーン、アオリ、俯瞰……。どんな難しい構図も、「えっ、そこから?」と描き始める驚きの技術は必見だ。


 6月16日は、貧困問題に鋭く迫る柏木ハルコ『健康で文化的な最低限度の生活』の執筆に密着。登場人物は、あえて「マスク姿」。気持ちが伝わらずに悩む福祉の現場をどう描くのか。繊細なカラーの扉絵、番組のために描き下ろした絵にも注目だ。


 6月23日には、読者のトラウマを刺激する作品を描く押見修造に密着。『血の轍』『おかえりアリス』の執筆現場にカメラが入る。「親には読ませたくない漫画」を描き続ける覚悟を語り、押見の内面も浮き彫りに……。


■浦沢直樹コメント
「漫画を描くところを見せてください」という、ある意味〝おきて破り〟なお願いに、今回は3人の方が応えてくれました。まず、基本的にアナログ派で、しかも、ペンではなく〝筆〟を使って漫画を描いてきた人たちであるということ。毛筆はとってもいい線がかけますが、筆先を浮かしながら細かい絵を描くので、相当な集中力が必要なんです。そして、描いている作品のテーマの深さや、こだわりも人一倍!という共通点も。今シーズンは、そんな彼らの〝創作への執念〟を存分に味わっていただけたらと思います。