学生間の"いじめ"が問題になって久しいが、いじめが起こるのは子どもの世界だけではない。分別のつくはずの大人の世界にも、陰湿かつ悪質ないじめは存在する。キャリコネニュースには、
「療養病棟で働いていたが、新人いじめが酷く、常に高圧的な環境だった。ベテラン看護師から3時間にわたり人格否定されたことも。精神的に病んでしまい、3か月で退職した」(30代女性/広島県/パート/年収150万円)
という声が寄せられている。今回は、いじめが横行する職場に入ったばかりに、短期間での離職を余儀なくされた人たちの体験談を紹介しよう。(文:福岡ちはや)
「上司は若い女の子にはデレデレなのに、自分と同じくらいの年齢の男性にはキツくあたる」
岐阜県の30代女性は、レストランのウェイターの仕事をしていたが「働く人はほとんどが愛想なしで、上司もひいきがすごい人でした」と言い、わずか3日で退職したことを明かす。
「上司は若い女の子にはデレデレなのに、自分と同じくらいの年齢の男性にはキツくあたるんです。見ているだけできつかった。私もまだ入ったばかりなのに『そんなんじゃ終わらないんだけど!やる気あんの?』と年配の女性スタッフから言われました」
さらに女性は「そもそも、結婚式場で料理を運ぶ仕事に応募したはずなのに」と衝撃の一言を添える。求人の段階でウソを記載するとは、もともと問題のある職場だったに違いない。女性はその後、働きやすい環境の職場に転職を果たしており、
「『今の仕事を辞めたら次がない』と思ったら大間違い。合う・合わないがあるし、体を壊す前に辞めたほうがいいです。仕事はたくさんあります」
と助言した。
「メモを取ろうとして怒られたのは生まれて初めて」
山梨県の20代女性は以前、某回転寿司チェーン店で働いていた。しかし、指導係のパートの女性は"いじめグセ"のある問題人物だった。女性は
「その指導係は、教わっていないことを『教えた』と言い張り糾弾してきた。また、別のアルバイトをいじめている姿を見て『この人の近くにいたら自分がダメになる』と思った」
と振り返る。副店長もクセが強く、「初日にメモ帳を持って挨拶したら『メモなんて取ってる暇ないから!』と怒鳴られた。メモを取ろうとして怒られたのは生まれて初めて」と女性。さっさと見切りをつけ、「3日で仕事を辞めた」と明かす。
幸い通う学校を選べない子どもたちと違い、大人は働く環境を自分で選べる。いじめがはびこる職場に当たってしまった時は、潔く転職するのが身のためだ。
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