6月6日、スペインのカタロニア・サーキットで開催されたMotoGP第7戦カタルーニャGP MotoGPクラスの決勝レースで、ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)は3番手でフィニッシュした。しかし、ショートカットにより3秒加算のペナルティが科され4位になり、その後にレーシングスーツを正しく着用せず、必須のチェスト(胸部)プロテクターを装着しなかったことから、レースリザルトにさらに3秒が加算され6位となった。
5戦連続でポールポジションを獲得しているクアルタラロは、スタートでポジションを落とし1周目に3番手、2周目に5番手にダウン。5~7周目にはひとつずつ順位を回復させ2番手に浮上した。
12周目から2周はトップを奪うが、再度2番手に。残り4周に入ると、クアルタラロが着用しているレーシングスーツのジッパーが開いた状態が映し出され、走行中に3コーナーで胸部プロテクターを外す様子が見られた。
それによりペースが落ち、ラスト3ラップには、1コーナーでヨハン・ザルコ(プラマック・レーシング)に交わされた際に大きくはらむ。アウト側のロングラップ・ペナルティゾーンを走ってコースに復帰するも、1-2コーナーのショートカットと判断され、3秒加算のペナルティを科された。
この順位のままレースは終了したが、ショートカットによる3秒加算のペナルティにより一時は4位となった。ところが、レースから約4時間が経ったスペイン時間18時にクアルタラロがレーシングスーツを正しく着用せず、必須のチェストプロテクターを装着して走行しなかったことから、レースリザルトに3秒を加算するペナルティが科されることが発表された。
クアルタラロは、トップから1.815秒差の3番手でフィニッシュしたが、ショートカットにより3秒が加算されて4位に。その後、さらに3秒が加算され、7.815秒差の6位と2度も順位が降格したことになる。また、5位のジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)が4位、6位のマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が5位に昇格している。