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「西武・電車フェスタ」引退する「レッドアロークラシック」展示も

2021年06月06日 12:31  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
西武鉄道は6月5日、「西武・電車フェスタ 2021 in 武蔵丘車両検修場」を開催した。入場を最大5,000名に制限し、完全事前申込制とした上で、新型コロナウイルス感染症対策を徹底することで2年ぶりに開催することができた。

埼玉県日高市にある武蔵丘車両検修場で行われるこのイベントは、西武鉄道の利用者や沿線住民に電車に親しんでもらい、西武鉄道への理解を深めてもらう目的がある。昨年は開催されなかったが、一昨年は1万人弱が集まったという。

当日は開始前から多くの人が会場に列を作っていた。今年の目玉は、4月に定期運行を終了した「レッドアロークラシック」の電車撮影会。「レッドアロークラシック」は、このイベントをもって引退することになり、一般の人の目にふれる最後の機会となった。車体前面に「特急 おくちちぶ」の列車名を表示し、ラストランを記念したヘッドマークも掲げられていた。撮影会に参加したいという人が長い列を作っていた。

「レッドアロークラシック」の隣にレストラン列車「西武 旅するレストラン 52席の至福」が展示され、車内では特別にカフェとしての営業(事前予約制)が行われた。あわせて「52席の至福」関連グッズなどの販売も行われた。

「西武・電車フェスタ 2021 in 武蔵丘車両検修場」では、さまざまな体験イベントや実演も行われる。電車を載せて移動する大型機械であるトラバーサーの乗車体験や、非常通報装置取扱い体験をはじめ、希望者が多く並んでいた。パンタグラフの操作実演、行先表示器の操作実演も行われた。パンタグラフは2種類が上下し、行先表示器は西武線さまざまな行先が表示された。

展示も充実しており、電車の屋根上を見せる展示や、新品の車輪と長期間使用した車輪の比較展示、主電動機や電動空気圧縮機、主制機器、電動発電機といった床下機器の展示も行われた。大型保線機械のマルチプルタイタンパー、新型軌陸車の展示もあり、屋外では西武バスの燃料電池バスや自動運転大型バスの展示も。当日は多くの親子連れなどが集まり、会場はにぎわっていた。(小林拓矢)