6月5日(土)、2021年FIA-F2第3戦アゼルバイジャンのスプリントレース1(決勝レース1)が開催され、ロバート・シュワルツマン(プレマ・レーシング)が今季初優勝。佐藤万璃音(トライデント)は18位だった。
予選トップ10にリバースグリッドが適用されるレース1では、シュワルツマンがポールポジションを獲得。2番手にユアン・ダルバラ(カーリン)、セカンドロウは3番手に周冠宇(ユニ・ヴィルトゥオーシ)、4番手はラルフ・ボシュング(カンポス・レーシング)。佐藤は20番グリッドスタートとなった。
周回数は21周。快晴のバクーは気温27度、路面温度51度と暑く、路面はドライ。タイヤ交換の義務はない。日本時間16時25分にフォーメーションラップが始まり、スプリントレース1がスタートした。
2コーナーで10番手スタートだったリアム・ローソン(ハイテックGP)がオスカー・ピアストリ(プレマ・レーシング)との接触により壁にノーズから接触しその場でストップ。後方ではジャック・エイトケン(HWAレースラボ)がスピンしマシンはエスケープゾーンで停止してしまう。
これが原因でセーフティカー(SC)が導入。また上記の3台が早々にリタイアする波乱のスタートとなった。ポイントランキング上位を争うローソンとピアストリにとっては痛恨のノーポイントに加え、レース2を下位グリッドからスタートする残念な結果となってしまった。
SC中にはアレシオ・デレッダ(HWAレースラボ)もトラブルでリタイア。全18台となってレースは4周目、シュワルツマンを先頭にダルバラ、周、マーカス・アームストロング(ダムス)の順に再開する。上位4台は順位変動なく1コーナーを通過。後方では数台が順位を入れ替えるがトラブルなく全車1周を完了した。
8周目、ダニエル・ティクトゥム(カーリン)がターン1でアームストロングを捉え4番手に浮上。その直後には周がDRSを使用し、2番手のダルバラをターン1手前で追い抜く。
上位勢の接近戦は継続し、なかでもティクトゥムのペースがよく11周目にはダルバラをターン1で抜き去り3番手へ。最終コーナーを通過した頃には2番手の周に追いつき、フィニッシュラインを通過したあたりであっさりと料理。残るターゲットは4.536秒前方の首位シュワルツマンとなった。
13周目、ペースが上がらずライバルとの差が縮まらない18番手の佐藤がピットインしミディアムタイヤへ交換。スーパーソフトタイヤでスタートする奇策を敢行していたが、結果的に前方とは40秒以上の差がついてしまった。
上位勢はこのまま大きな順位変動はなくラスト2周へ突入。後方では6番手を走行していた第2戦モナコのフィーチャーレース勝者、テオ・プルシェール(ARTグランプリ)がアームストロングにターン1のブレーキングで追いつき、これをパスする。
シュワルツマンは昨シーズン見せた無風の走りを披露しポール・トゥ・ウインで今季初優勝。2位にはティクトゥム、3位には周が入った。佐藤は18位フィニッシュでレースを終えた。
選手権争いは周が78ポイントで首位。ファステストラップをもぎ取り5位フィニッシュしたプルシェールが55ポイントで2番手、ピアストリが52ポイントの3番手となっている。
スプリントレース2(決勝レース2)は日本時間6月5日(土)の22時40分からスタートする。
■FIA-F2第3戦アゼルバイジャン スプリントレース1(レース1) 暫定リザルト
Pos.No.DriverTeamTime/Gap11R.シュワルツマンプレマ・レーシング21Laps25D.ティクトゥムカーリン5.14433周冠宇ユニ・ヴィルトゥオーシ8.87246J.ダルバラカーリン10.352510T.プルシェールARTグランプリ11.039621R.ボシュングカンポス・レーシング13.124717M.アームストロングダムス14.45588J.ビップスハイテックGP14.524914D.ベックマンチャロウズ・レーシング・システム17.2991024B.ビシュカールトライデント17.764119C.ルンガーARTグランプリ19.7381211R.フェルシュフォーMPモータースポーツ21.0641312L.ツェンデリMPモータースポーツ21.837144F.ドルゴヴィッチユニ・ヴィルトゥオーシ25.8491520M.ナニーニカンポス・レーシング35.9701616R.ニッサニーダムス42.4711715G.サマイアチャロウズ・レーシング・システム49.2891825佐藤万璃音トライデント1'31.300--2O.ピアストリプレマ・レーシングDNF--7L.ローソンハイテックGPDNF--22J.エイトケンHWAレースラボDNF--23A.デレッダHWAレースラボDNF