トップへ

トヨタ、不利な先頭スタートのオジエが初日3番手「自分たちの仕事に満足」/WRCイタリア

2021年06月05日 13:30  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第5戦イタリア
WRC世界ラリー選手権第5戦イタリアが6月3日に開幕した。翌4日に競技初日のデイ1が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTはトヨタ・ヤリスWRCで参戦するセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組が総合3番手、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組が総合4番手につけている。一方、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組はマシントラブルのためデイリタイアを喫した。

 第4戦ポルトガルでエバンスとオジエがワン・スリー・フィニッシュを飾り、選手権3部門でランキングトップに立っているトヨタ。そんななか迎えた第5戦『ラリー・イタリア・サルディニア』はグラベル(未舗装路)ラリーの第2ラウンドだ。

 サルディニア島を舞台とするこのラリーは昨年、新型コロナウイルスの影響で10月に開催されたが、今季は例年と同じ6月のスロットに戻っている。そんなWRCイタリア・ラウンドの競技初日は好天に恵まれ、気温もかなり上昇するコンディション下で行われることに。

 これは選手権リーダーであるため出走順1番手で初日のステージに臨むオジエにとっては不利な路面コンディションとなることを意味する。しかし、WRC7冠王者は1日を通して出走順の不利をさほど感じさせない好走をみせ、8本のステージのうち5本で3番手以内のタイムを記録。一時は総合2位につけてみせた。
 
 最終的には総合2位と16.8秒差の総合3位でデイ1を終えたオジエは明日以降、比較的遅めの出走順となることから、さらなる上位を目指す。

「とてもいい1日だったし、自分たちの仕事に満足している」と語ったオジエ。

「とくに午前中は調子が良く、新しい2本のステージでは(他の選手たちに)差をつけることができたと思う。コドライバーのジュリアン(・イングラシア)とともに、レッキでいい仕事をして完成度の高いペースノートを作成できたからこそ、自信を持ってプッシュすることができたんだ」

 オジエと同様に早い出走順による不利な状況でラリー初日をスタートさせたエバンスは、チームメイトと比べるとクルマに対するフィーリングがそれほど良くなく、タイムも思うように伸びなかった。それでも午後にはペースを取り戻し、総合4番手で1日目を終えた。なお、オジエとのタイム差は25.8秒、総合5位の選手とは1.2秒差だ。

■ロバンペラ車に起きたトラブルは「原因を調査中」とラトバラ代表

 午前中に行われた3本のステージを終えた時点で総合2位につけていたロバンペラは、サービス前最後のステージとなったSS4でトラブルに見舞われてしまう。彼のトヨタ・ヤリスWRCはこの影響でスロー走行を余儀なくされ、その後デイリタイアに。チームはサービスパークでクルマを修理し、明日のデイ2で再出走させる予定だ。

 TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムにより、今回もトヨタ・ヤリスWRCでグラベルラリーに出場している勝田貴元は、所々でトップに迫る速さを示し、初日終了時点で総合6番手につけている。

「セブ(セバスチャン・オジエ)は今日、素晴らしい走りを見せてくれた」と語るのは、TOYOTA GAZOO Racing WRTのヤリ-マティ・ラトバラ代表。

「昨日のシェイクダウンでもスピードと力強さを示していたが、今日は出走順が1番という不利な状況だったにも関わらず、我々が想像していた以上にタイムロスを少なく抑えた。彼にとっては完璧な1日だったと言えるだろう」

「エルフィン(・エバンス)にとってはかなり難しい1日となったが、それでも彼はとても安定していてミスもしなかった。それは、選手権を戦う上で重要なことなので、彼の今日の戦いには非常に満足しているよ」

「残念ながらトラブルで止まってしまったが、午前中のカッレのパフォーマンスを見てうれしく感じた。原因については調査中だが、明日は再出走できると思う」

 5日(土)のデイ2は今大会最長の129.62kmで争われる。サービスパークの南から西側にかけてのエリアで行われるSSの数は初日と同じ8本で、2本のステージを各2回走行した後、昼のサービスを経て別の2本のステージを各2回走行するスケジュールとなっている。午前中のSS10と再走ステージのSS12“レルノーモンティ・ディ・アラ”は、大会名物のミッキーズ・ジャンプを含む伝統的なステージだ。