トップへ

ドラッグストアの薬剤師「ワクチンの優先対象にしてほしいし、客も店員のことを考えてほしい」

2021年06月04日 06:10  キャリコネニュース

キャリコネニュース

写真

繰り返し発令される緊急事態宣言に、その効果を疑問視する声が目立ち始めている。コロナ禍前と変わらない通勤ラッシュの光景に「本当に出勤7割減なのか」と感じる人は少なくない。緊急事態宣言下にもかかわらず、出社を余儀なくされている人は、どのような気持ちでいるのだろうか。キャリコネニュース読者からは、

「シフト制のため、休むとほかのスタッフに迷惑がかかる。そもそもコロナが不安で休みを取ったとしても、会社からの補償などない」(40代女性/兵庫県/サービス系)

という声が寄せられている。ほかの声も見ていこう。(文:鹿賀大資)

「やはり不安は、通勤時の満員電車」


東京都に住む40代男性の勤務先は、百貨店の食品売場だ。男性は「最初の緊急事態宣言下でも出勤続きでした」と言う。現在の売場の状況については「客足が鈍っているとはいえ、出歩いている人は少なくありません」と明かす。

「コロナ感染に対する意識が低い人がいる一方で、会社からは『利益を出せ』と言われ続けており板挟み状態です。不安しかありません」

同じく都内在住の40代女性は「共済保険の共済金の支払い請求対応をしています」と語る。緊急事態宣言下でも、会社の方針は"どこ吹く風"のようだ。「『支払いを止めてはいけない』ということで、毎日出社しています」と続ける。

「加入者からの請求後、直ちに共済金を支払うことになっているので、フルタイム勤務です。コロナに罹患した人をはじめ、さまざまな病気や怪我を患った人からも請求が来ます。やはり不安は、通勤時の満員電車です。マスクをしていても、不安は拭いきれません」

大阪府の50代女性は、スーパーマーケットで働いており「売上は常に絶好調。会社はウハウハでしょうが、現場で働く我々は、コロナ感染に怯えながらの勤務です」と切実なギャップを明かす。そんな売場の日常については

「緊急事態宣言で、お客さんは数倍に増えました。マスクをせずに入店する人がときどきいますが、その大半は高齢男性。そんな人に限って咳をするので、本当に頭にきます。それでいて会社から、マスク未着用の客に対する注意やお願いを禁止されているため、余計にストレスがたまります」

と書いている。

「『なるべく人に会ったらいけないんですよね』と確認される状況です」

「ドラッグストアの薬剤師です。ワクチンの優先対象にしてほしいし、客も店員のことを考えてほしい」と訴えるのは、兵庫県の40代女性。ここのところ、「発熱で来店する客から解熱剤について聞かれることが多い」と言う。

「咳込みながら『咳止めのオススメはありますか』と聞いてくる客もいます。さらには『同居家族がコロナ陽性者』と話す客も。『部屋の消毒薬でオススメはあるの』と質問しておきながら、『本当は私も買い物とか、なるべく人に会ったらいけないんですよね』と確認してきます」

女性は「ドラッグストアの店員は防護服を着ることなく、こんな接客状況です」とコメントしている。

※キャリコネニュースでは引き続き【緊急募集】三度目の緊急事態宣言、あなたが思うことや現在困っていることを教えてくださいのほか部屋が汚い人、捨てられない人や東京五輪、開催するべき? 中止するべき?などのアンケートを募集しています。