そんな課題を解決してくれそうなのが、このたび法人向けに試験提供を開始したマンガの自動着色サービス「Petalica Paint for Manga」。これは、ピクシブ株式会社と株式会社Preferred Networks(PFN)が2019年11月より共同運営してきたオンライン線画自動着色サービス「Petalica Paint」の新モデルとして開発されたサービスです。
「Petalica Paint for Manga」は今後、正式版のリリースを経て、個人向けサービスとしての展開も目指します。
作業時間50%以上カット「Petalica Paint for Manga」は、色のついたキャラクター画像をAIが学習し、モノクロ原稿上のキャラクターを自動着色するというもの。「カラーヒント機能」によって自動着色の結果に細かく調整を加えることができるのもポイントでしょう。
ピクシブ社内での調査によると50%以上の作業時間短縮に成功。これまでは、1キャラクターあたり数時間~数十時間を要していた着色が、同サービスを活用すれば、複数のキャラクターが登場する1ページを数時間で着色することができるといいます。もちろん、作業の均一化という点もメリットのひとつでしょう。
「Renta!」などに導入!このたび「Petalica Paint for Manga」は、株式会社パピレスが運営する「Renta!」をはじめ、ゲームのイラストやマンガ制作をサポートする株式会社フーモア、大日本印刷株式会社へ試験提供されています。
今回の「Petalica Paint for Manga」と「アニメーション自動着色AI」は、マンガとアニメーションという違いはありますが、専門技術と時間を要する着色作業を大幅に効率化させてくれるでしょう。海外でも広く受け入れらている日本のマンガ・アニメの文化がより発展していくことに期待したいところです。