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『キン肉マン』『忍者ハットリくん』『ゲゲゲの鬼太郎』……漫画原作の名作ファミコンゲーム4選

2021年06月01日 11:01  リアルサウンド

リアルサウンド

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 1983年に任天堂から発売された家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」。日本にゲームブームを巻き起こし、数多くの作品が世に登場したが、漫画を取り扱った数多くの名作も存在する。今回はそんなファミコンの漫画発祥名作ゲームを振り返ってみたい。


キン肉マンマッスルタッグマッチ

 1985年にバンダイから発売された『キン肉マンマッスルタッグマッチ』。ゆでたまご原作の人気漫画、『キン肉マン』を取り扱ったゲームである。


 人気となったこの作品だが、その原因はキン肉マンやロビンマスク、テリーマンと言ったキャラクターが総登場することもさることながら、当時珍しかったプロレスゲームであることも大きかった。


 ミートくんが投げる命の球を取ると、キン肉マンドライバーやタワーブリッジ、ベアークローなど、漫画に登場した超人の必殺技を出すことができる。『キン肉マン』ファンはもちろん、プロレス好きもこのゲームを楽しんだ。


忍者ハットリくん

 藤子不二雄A原作で、TVアニメでも人気となった『忍者ハットリくん』のゲームである。1986年にハドソンから発売された。


 横スクロールのアクションゲームだが、巻物を手に入れることで12種類の忍法が使えるようになり、ゲームを有利にすすめることができる。1つ1つのステージに林、川、雲、迷路などが設定され、忍法を使いながら進んでいく。


 隠しアイテムや裏技が散りばめられていることなどから、非常に奥の深いゲームで、軽快なBGMも人気だった。また、当時ハドソンの象徴的存在だった高橋名人も、隠しキャラで登場する。楽しめる要素が揃ったこの作品は売上150万本を記録。漫画から派生したファミコンゲームでは、屈指の売上を誇る。


水島新司の大甲子園

 1990年にカプコンから発売された「水島新司の大甲子園」。野球漫画の名作、『ドカベン』や『大甲子園』に登場したキャラクターが総登場する豪華作品だ。


 プレイヤーは明訓高校を操作し、ストーリーに沿ってゲームを進めていく。従来の野球ゲームのような形式ではなく、投手は事前に用意された5×5の25マスからなるコースと球種、スピードを選択、打者は狙うコース、スピードを選択しコマンドを入力し、対決を進める。(ボールのコースに設定することも可能)ほかではあまり見られない「配球」にスポットが当てられた野球ゲームだった。


 また、山田太郎や岩鬼正美には「豪打」、殿馬一人は作品に登場する秘打「白鳥の湖」


「黒田節」「神打」、里中智には「さとるボール」など特殊技能が用意され、水島新司氏の絵が完全に再現された画面が表示される。キャラクターに加え、投手と打者の駆け引きが楽しめるシミュレーション野球ゲームという新しいジャンルを確立した。


ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境

 水木しげる原作で、1986年に発売されたファミコンソフト「ゲゲゲの鬼太郎妖怪大魔境」。ステージごとに「魔境」が用意され、鬼太郎が毛針などの武器を使いながら敵を倒していく。最後には「妖怪城」が用意され、魔境で水晶玉を取ると封印が解かれ、ボスと対決することができる。


「難しい」という評価もあったが、原作のテイストを忠実に再現した内容は評価が高く、125万本を売り上げた。


現在も高評価

 いずれのソフトも、25年~30年経過した現在でも、そのゲーム性が高く評価されている。漫画とともにゲームも、名作といえるだろう。