会社組織に属している以上、社長でもない限りは必ず上司がいるものだ。上司の人となりによって働きやすさは天と地ほど変わってくるが、残念なことに部下は上司を選べない。キャリコネニュースには、上司と反りが合わず「会社を辞めたい」と考える人たちからの声が寄せられている。
某企業の事務職の40代女性は、担当業務が増えて忙しく働く中「他課の雑用を押し付けられた」と憤る。女性は、
「なぜか『他課の新人の不要なダンボールをつぶせ』と言われた。会社を辞めたいと思った」
と胸中を明かした。ただでさえ忙しいのに、他課の雑用まで引き受けて振ってくる上司では、部下はたまったものではない。(文:福岡ちはや)
妊娠を上司に報告した女性「業務に関係のない同僚にまで言いふらされた」
部下を苦しめる困った上司は、ほかにもいる。
某重電メーカーの研究開発職をしていた20代女性は、元上司のことを「プライドだけは高い窓際族で、周囲からはかなり嫌われていました」と振り返る。
「去年の8月、私は妊娠しました。この上司には言いたくありませんでしたが、つわりが重く、コロナ禍も気がかりで、妊娠初期の段階で伝えることにしました。でも、周囲へ口外しないよう強く言ったのに、業務に関係のない同僚にまで言いふらされたんです」
元上司の配慮のなさには、呆れるばかりだ。しかも、残念なことに「安定期に入る直前で流産してしまいました」と女性は綴る。
「上司が勝手に妊娠を言いふらしたせいで、多くの同僚たちへ何度も何度も流産の報告をし、完全に心が疲弊しました。また、流産手術後は毎日めまいがしていたのですが、上司からは『血圧高いんとちゃうか』と馬鹿にしたような言いぐさをされました」
女性が会社を辞めたのは、それから3か月後のことだ。退職理由は「上司としても、人間としても、もう無理だと思ったから」だという。
電話口で上司と口論した女性「お互い感情的になりすぎて怒鳴り合いになりました」
事務職の30代女性は上司の説教に納得できず、電話口で口論になったエピソードを寄せる。女性は「その日は、請求書の処理が期日に間に合うか不安で、残業をしていました」と切り出す。
「定時を30分ほど過ぎた頃、上司から入電。第一声から『何で残っているんだ』と、とにかく怒り口調でした。ムッとしてしまい、『間に合わないと困るから残っていたのに、何が悪いんですか』と言い返したら、お互い感情的になりすぎて怒鳴り合いになりました」
上司は「明日できることは明日やれ!」と理にかなったことを言う一方で「それは何時間かかることなんですかぁ?」と煽ってきた。その言い方を耳にした女性は「『何時何分何秒地球が何週回ったときですかぁ?』と言う小学生みたいでした」と呆れ果てる。
「大手企業を何度も転職していることが自慢の上司。続かない理由がよくわかりました。自分が一番正しくて、優秀でエライと思っているから、ついてきてくれる部下はいなかったんでしょう」
女性は「ストレスでしかないので、繁忙期真っ只中で辞めることにしました」と退職計画を明かす。しかし、反りの合わない上司がいる限り、円満退職は難しいかもしれない。
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