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ジョナサン・レイ「リナルディとの接触で転倒の可能性もあったが、楽しいレースだった」/SBK第2戦エストリル

2021年05月31日 20:01  AUTOSPORT web

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2021年SBK第2戦エストリル 決勝レース2で優勝したジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team WorldSBK)
スーパーバイク世界選手権(SBK)第2戦エストリルラウンドでトップ3に入ったライダーたちが週末を振り返った。

■SBK第2戦エストリル 決勝レース1
・Aruba.it Racing – Ducati
スコット・レディング(レース1:優勝)

「いい勝利だった。アラゴンのレース2のことは忘れよう。今日は激しいバトルに勝って満足している。レース中、ずっとプレッシャーを感じていたけど、それが大きな後押しになった。ミスをすることなく常に集中力を維持し、おそらく初めてジョナサン(・レイ)よりも良いスタートを切り、最初のコーナーで彼を抜くことができた。タイヤ選択はそれが最善だったかどうかは分からない。正直、レイがくると思っていたので最終ラップは少し心配だった。明日は簡単ではない選択をすることになるだろう」

・Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK
トプラク・ラズガットリオグル(レース1:2位)

「好スタートから(スコット・)レッディングについていった。彼はとくにセクター2が非常に速かったので、最初から最後まで、彼とのギャップを詰めるためにトライし続けた。常にトップを目指していたけど、とても難しいチャレンジだった。終盤には(ジョナサン・)レイが迫ってきたので、トップを狙いながら同時に2位キープにも力を尽くす必要があった。表彰台に上れたことはうれしいけど、大好きなこのコースで調子も良かったので、何とかもうひとつ上のポジションを手にしたかった」

・Kawasaki Racing Team WorldSBK
ジョナサン・レイ(レース1:3位)

「昨日までは少し違う感覚だったが、今日はバイクを大幅に改善することができた。そして、スーパーポールを獲得したことでグリッドの最前列を確保できた。しかし、エストリルのストレートはとても長い。僕はミスを犯し(マイケル・ルーベン・)リナルディにも交わされてしまった。僕はグリップを少し失い彼らに追いつくために懸命に走る必要があった」

「リナルディをかわした後は、自分のリズムがトップのふたりと同じだと感じていたけど、どこでパスできるか本当に分からなかった。昨年はここでひどかったので、表彰台に上がることができてうれしいよ。今朝はリズムがよかったので、レースでもそれを続けることができた。自分がどこで負けているかは明らかだったけど、今それを修正するのは難しい。少しづつ改善していくよ」

■SBK第2戦エストリル 決勝レース2
・Kawasaki Racing Team WorldSBK
ジョナサン・レイ(スーパーポールレース:優勝/レース2:優勝)

「決して簡単ではなかったけど、レース2は正直たのしかったよ。ターン4で(マイケル・ルーベン・)リナルディとの接触で転倒していたかもしれないけど、(ユージン・)ラバティは良いペースで駆け抜けた。グリッドの大半がSCXタイヤだったので、僕はSC0タイヤを選択した。正直、信じてはいなかったし3~4周を走っても確信がもてなかった。しかし、レースの状況が明確になってくると(トプラク・)ラズガットリオグルと(チャズ・)デイビスがライバルだと分かったのでギャップを保とうとした。でも突然ラズガットリオグルがロングラップペナルティを受けたんだ。彼をかわすのは難しかったけど、これはポジションのフリーパスのようなものだね」

「スコット(・レディング)のリズムはとてもしっかりしていて、セクター2~4では彼を捉えていたけど、セクター1では少し苦戦した。一歩一歩、距離を詰めてスリップストリームに留まることができて幸いだった。(彼を交わした直後)スコットがターン4で僕をパスしようとしているのを感じたけど、ピットボードで彼がスリップダウンしたこと知った。彼にとっては不運だったと思うけど、少し息抜きすることができてレースに集中できた」

「路面温度が非常に高かったため、今日は1分37秒台半ばのラップタイムを維持するのは難しかった。明らかにSC0タイヤが機能していたのでピレリに感謝したい。また週末を通して素晴らしい仕事をしたスタッフたちにも感謝したい。1回の表彰台と2回の優勝を飾ることができて素晴らしい週末だった」

・Team GoEleven
チャズ・デイビス(スーパーポールレース:9位/レース2:2位)

「こんな形で週末を終えることができてとても嬉しい。昨日は複雑な土曜日だったけど、今日はスーパーポール・レースで良いグリッドを確保できたので、レース2で表彰台争いをするチャンスを得ることができた。本当に良い仕事ができた。今週末だけでなく長い冬の間も仕事を続けてきたスタッフたちの素晴らしい仕事に本当に感謝している。僕以上にチーム全員がこの表彰台に値するよ。今週末の結果に多くのことを学ぶことで、次のレースに活かすことができるだろう」

・Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK
トプラク・ラズガットリオグル(スーパーポールレース:2位/レース2:3位)

「生まれて初めてジャンプスタートをおかしてしまった。こんなミスは今までなかったので自分でも本当に驚いたし、レース後にこれほど落ち込んだことはない。このことさえなければ優勝争いができたはずだし、優勝も可能だったかもしれない。ただ、それは誰にもわからないことだけどね」

「いずれにしても2周のロングラップペナルティを受けたあと全力で挽回し、表彰台に上ることができたというのが事実だ。チームには申し訳ない気持ちでいっぱいだけど、何とかポイントを獲得できたので、次のミサノに目を向けている。ヤマハでのレースは初めてになるが、テストで2日間、走ってフィーリングも良かったので、今度こそ優勝を狙っていくよ」