意識の高い人から低い人までさまざまな従業員が出入りする職場。キャリコネニュースには、「職場で窃盗被害に遭った」との声が多数寄せられている。大阪府でITエンジニアをしていた40代女性(年収1000万円)は、
「とにかくモラルの低い職場で、財布からお金が抜かれたり、私物のPC周辺機器が無くなったり、ジャケットや名刺入れを無断で持ち去られたりなど、頻繁に窃盗が起きていました」
と過去を振り返る。いったいどのような職場だったのだろうか。(文:中島雄太)
「社長が通報を禁じたため、やりたい放題になってしまった」
女性の働く職場では、他にも「窃盗された」との声が挙がり、そのうち数名の従業員が上層部に声を掛けた。するとあろうことか「社長や取締役が通報を禁じた」という。その結果、「(窃盗を)やりたい放題になってしまいました」と無法地帯な元職場のリアルを綴っている。
「現金、外付けHDD、ジャケットを取られてから私物は社内に持ち込まないようにしました。そして貴重品はウエストポーチに入れて、常に身につけるようにしました」
その後女性は転職をするが、それまではこのスタイルを貫くことになった。
神奈川県の40代(エンジニア/年収350万円)は、店舗の責任者をしていた頃に窃盗を経験した。
「最初に財布の中から5000円札が一枚なくなりました。気のせいかなと思いスルーしていたら、今度は翌日に一万円札が一枚なくなりました」
職場に出入りする人数は決して多くなく、バッグは事務室に入れていたため、来店客が触る可能性もゼロだった。
「そんなことができるのは内部の人間か出入りの業者しかいないはず」と考えた女性は、すぐに近くの交番へ行き、スタッフの指紋を採取。ところが指紋がしっかり残る材質の財布じゃなかったため犯人は捕まらなかった。
「スタッフは少人数でみんな仲良く、休みの日も一緒に遊ぶような雰囲気だったため、それなりにショックでした」
女性はそれ以来、職場で会議などしばらく離席する時は鍵付きロッカーに入れるか、財布を持ち歩くようになった。
売上金を紛失した部下の"不審な行動"
大阪府の50代男性(マーケティング/年収850万円)は、集金した売上金を部下が紛失するという経験をした。その部下は、クライアントが指定した支払日に訪問せず、社内に戻れない日に集金して、財布ごと落としたと申告をおこなっていた。
不審に思った男性が両親に聞き取りをおこなうと、「当時ギャンブル依存症で借金があったことが判明」した。返済期日と紛失時期も一致。しかし社長が紛失で処理したため事件にはならずに終結することになったが、職場での不信感は増大することになった。
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