MotoGP第6戦イタリアGPの予選がムジェロ・サーキットで行われ、MotoGPクラスでフロントロウを獲得したファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、ヨハン・ザルコ(プラマック・レーシング)が会見に出席。予選を振り返るとともに、決勝レースへの展望を語った。
■ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/予選:ポールポジション
「今朝(フリー走行1回目)は1分45秒6を出したのだけど、僕よりさらにペッコ(※フランセスコ・バニャイアの愛称)が速かった。予選では1分44秒か1分45秒前半に近づけられる、と思ったよ」
「最初のアタックでミスをしてしまったけれど、このタイヤでの1周目は、バイクとの相性がいいと感じている。このポールポジションは(Moto3クラスの予選での転倒により病院に搬送された)ジェイソン(・デュパスキエ)に捧げたい。いい知らせを待っている」
「(決勝レースでは)とても多くのライダーがいいペースで走るだろう。でも、ペッコ、ヨハン(・ザルコ)、(アレックス・)リンス、そして僕が、ものすごくいいペースで走るライダーだと思う」
「(今回から装備された)フロントのホールショットデバイスについてとても満足している。フリー走行1回目の最初は少し使いこなすのに苦労したし、ブレーキングでは変な感じだった。車高がとても低かったからね。でも、予選ではとてもいいスタートができた。だんだん自信を持てるようになった。明日は上手くいくだろう。コンディションはMoto2レースのあと、変わるだろうともわかっている。明日が楽しみだよ」
■フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)/予選:2番手
「まず最初に、ジェイソンの無事を願っている。(フリー走行4回目で)走り始めたときは、少しいつもとは違う感じだった。彼のことを考えていたからだ。だから、フリー走行4回目の始めは難しかった」
「でも、ペースも何もかもよかった。そして予選では、後ろを見たら6人のライダーが僕を追いかけていた。予選の後半のアタックではちょっとナーバスになったよ。でも、フロントロウを獲得することは、常に最高の結果をもたらす」
「ファビオはすばらしい仕事をした。1分45秒1というタイムを記録するのはとても難しい。このトラックで僕たちのバイクは、非常にバランスが取れていると思う。というのも、セクター1、セクター4では僕たちはとてもに強く、セクター2ではかなり接近している。そして、セクター3では、ヤマハの方が速い。明日はきっとすごい戦いになるだろう。1周目からファビオを止めたい。きっと差を築こうとするだろうからね。ポルティマオのようなレースができるだろう」
「(決勝レースでは)みんな前後ともにミディアムタイヤを選択すると思う。僕たちはまだフロントタイヤにどれを履くのか決めていない。ミディアムタイヤは少し柔らかすぎるし、ハードタイヤは少し硬い。選ぶのは難しい。明日は少し涼しいみたいだ。でも今日みたいな感じなら、みんなフロントもリヤもミディアムタイヤになると思うよ」
■ヨハン・ザルコ(プラマック・レーシング)/予選:3番手
「昨日の午後はかなり変だった。そして今日の課題は、少なくとも何らかの解決策を見つけることだったんだ。今朝はかなり改善できた。涼しいときにはさらにいい感じになるみたいだった」
「フリー走行4回目は、すごく速いペースというわけでも、いいパフォーマンスというわけでもなかった。タイヤが摩耗していくと、いつも少しずつ悪くなっていく。そのため、温度がどのようにしてタイヤにトラブルを与えているのか、なかなか理解できなかった。でも、走行を重ねて、ある程度の感触を得ることができた」
「予選では最後の走行がとても重要だった。ペッコのおかげだ。ここでドゥカティのポテンシャルを発揮することができたのは大事。とてもうれしい」