トップへ

『プリティーシリーズ』10周年を祝った「プリフェス」開催!歴代主人公による夢のステージも

2021年05月29日 17:21  マイナビニュース

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
●10周年を祝うお祭りの幕開けは、お揃いコーデで!
5月22日・23日に幕張メッセイベントホールにて、” Pretty series 10th Anniversary Pretty Festival”(※以下:プリフェス)が開催。『プリティーリズム』から『プリパラ』、『キラッとプリ☆チャン』へと続く『プリティーシリーズ』の10周年を記念して開催された、トークパートとライブパートを織り交ぜてシリーズの足跡を振り返ったこのイベントは、10年間バトンを繋いできた各シリーズをあらたな縁や絆で結ぶものとなった。本稿ではそのうち、23日・夜の部の模様をお届けする。

本公演には阿澄佳奈(春音あいら役)、大久保瑠美(上葉みあ役)、加藤英美里(彩瀬なる役)、茜屋日海夏(真中らぁら役・金森まりあ役)、山北早紀(東堂シオン役)、澁谷梓希(ドロシー・ウェスト役)、若井友希(レオナ・ウェスト役・緑川さら役)、牧野由依(黒須あろま役)、渡部優衣(白玉みかん役)、真田アサミ(ガァルル役)、斎賀みつき(紫京院ひびき役・ソルル役)、赤﨑千夏(ファルル役)、佐藤あずさ(緑風ふわり役・ファララ・ア・ラーム役)、田中美海(真中のん役・ラビリィ役)、大森日雅(月川ちり役・メルパン役)、山下七海(太陽ペッパー役・キラッCHU役)、山本希望(北条コスモ役)、伊藤かな恵(赤井めが姉ぇ役)、伊達朱里紗(夢川ゆい役)、大地 葉(虹色にの役)、山田唯菜(幸多みちる役)、朝日奈丸佳(華園しゅうか役)、山下誠一郎(夢川ショウゴ役)、小林竜之(三鷹アサヒ役)、土田玲央(高瀬コヨイ役)、河合健太郎(シンヤ役)、鵜澤正太郎(ウシミツ役)、林 鼓子(桃山みらい役)、厚木那奈美(青葉りんか役)、森嶋優花(紫藤める役)、徳井青空(黒川すず役)、佐々木李子(だいあ役)、ファイルーズあい(輝アリス役)、指出毬亜(輝イブ役)、山村響(ルルナ役)が出演。いずれ劣らぬアイドルのきらめきを届けてくれた。

○●それぞれのいっちばーん! を見つけて称えた“プリティーアワード”

この日の会場にはメインステージの他、そこから伸びる花道の先のセンターステージや、その上手・下手両サイドにサブステージも設置。まずOPではメインスクリーンにキャラクターが映し出されるのと同時に両サイドのサブステージに次々と出演者が登場。総勢35名が男女の別なく、10周年を祝す白を基調としたお揃いコーデを身にまとってメインステージに勢揃いする。その光景に加藤は「みんなでひとつになれている感覚がして、本当に集大成だなという感じがします」と口にしていた。

まず前半は、”プリティーアワード”と称したトークメインのコーナーを実施。登場キャラクターへの表彰式の形をとって各キャラクターをフィーチャーするコーナーで、伊藤・茜屋・林がMCを担当する。本公演では、3公演のうち最多となる17人を表彰。MCからキャラクターが呼び込まれるたびに観客からは拍手が送られるとともに、ペンライトにそのキャラクターのイメージカラーを灯し、祝福の想いを表していた。

そのなかで繰り広げられたやり取りは、どれもそれぞれのキャラクター性を踏まえたもの。”アイドルタイムイズマネー賞”を受賞したしゅうか(朝日奈)は、プレゼンターのみあ(大久保)から「お金貸して!」とせがまれると、「お姉様とのデュエット資金にするなら」と含みをもたせた切り返しでファンを沸かせる。また”世界一かわいいのはボクで賞”をドロシー(澁谷)が受賞した際は、プレゼンターとして登場したレオナ(若井)を巻き込んで「ボクたちは"ふたりでひとり"でここまでやってきたから、実際のところふたりの賞だね!」と”ふたりの賞”にしていた。

そうして10年間の歴史をなぞりながらも、『プリ☆チャン』での現在進行系の歴史も反映。イブ(指出)に”敏腕経営者で賞”が授与された際のプレゼンターとして登壇したルルナ(山村)が「これからもイブとアリスの未来が輝かしいものであるよう祈っているわ」と言葉をかけたさまは、公演当日の朝放送された『プリ☆チャン』最新話のエピソードを踏まえるとぐっとくるもの。逆にルルナが”一番えらい人で賞”を受賞した際には、プレゼンターとしてキラッCHU(山下七海)・メルパン(大森)・ラビリィ(田中)からなる” GOGO!MASCOTS”が登場。直前のエピソードで檻に閉じ込められたこともあり怯えるキラッCHUにルルナが優しく謝罪する場面も盛り込まれた。
○●みんなが自分自身のおしゃれリーダーになってくれたら

また、キャラクターの特性を生かしつつもそれをコミカルに転がす場面も。特に夜の部ではライブのなかった”男プリ”勢は、ここで強く存在感を発揮。舞台『WITH by IdolTimePripara』に初登場し、『アイドルランドプリパラ』にも登場する”DARK NIGHTMARE”のふたり・シンヤ(河合)とウシミツ(鵜澤)が”今後の活躍が気になるで賞”をW受賞した際にはプレゼンターとしてWITH(ショウゴ(山下誠一郎)・アサヒ(小林)・コヨイ(土田))が登場。

「こんなもん俺たちに必要あんのか?」「必要ないでござる!」と河合・鵜澤が順にキャラとして威勢よく言葉を発したものの、「本当は?」のコヨイ(土田)の言葉に満面の笑みで「ほしいです!」と今度は河合として返答する……といった”茶番”を繰り広げる。また、みずから表彰状を読み上げた際うまく声がマイクに乗らなかった河合に、山下誠一郎がツッコミつつ「尖りきれないところが闇プリの魅力です!」とフォローしつつまとめていた。

さらにはあろま(牧野)が”伝説のア・ローマ預言賞”を受賞した際、ともにGaarmageddonを組むみかん(渡部)とガァルル(真田)がプレゼンターとして登場すると、3人がアワードを一旦乗っ取り互いに賞を贈りあうという”いたずら”も繰り広げる。

こうして多種多様な賞が授与されてきた3日間。その締めくくりを飾ったのは、”おしゃれリーダーで賞”の受賞者・あいら(阿澄)。呼び込まれた際には開口一番「(天宮)りずむちゃーん、(高峰)みおんちゃーん、観てるー!?」と『プリティーリズム・オーロラドリーム』でともにメインを務めたふたりのキャラに呼びかける。

そしてプレゼンターとして登壇したみらい……いや林に「鼓子ちゃんは、今どんな服が好き?」と問いかける阿澄。林の答えを笑顔で受け止めると、「みんなそれぞれ好きなお洋服があるかと思うんですけど、私はみんなが自分自身のおしゃれリーダーになってくれたら素敵なんじゃないかなと思っています」と挨拶を結び、3公演で登場アイドル全員が受賞を果たして”プリティーアワード”は幕を下ろした。

||photo_center
|I@013.jpg|I@014.jpg|

●みんながハッピーになる、アイドルたちがキラッときらめくライブがスタート!
○●久々の登場から『プリ☆チャン』からの初披露曲まで、大充実のライブパートに

イベント後半は、お待ちかねのライブパート。まずは「Neo Dimension GO!!」のイントロとともに斎賀がメインステージに、赤﨑・佐藤が両側のサブステージに登場。4年ぶりにTricoloreが揃い踏みだ。佐藤と赤﨑はそれぞれ優しくかわいらしい歌声とパフォーマンスを魅せる一方で、斎賀はメインステージでひびきらしい堂々たるステージングを展開。

後半メインステージに3人が集結すると、映像にマッチするレーザーが乱れ飛ぶ演出もあいまっての圧倒的なステージで、観客を見事にとりこにする。続く「Miss.プリオネア」は、上手側のサブステージに朝日奈が登場しての披露。イントロから華麗なダンスで観客の視線を釘付けにすると、この日はセンターステージを四隅まで大きく使ってパフォーマンス。観客との距離感もうまく詰めてさらに魅了していく。

それに続くは、ファイルーズと指出のふたり・ALIVEによる「アドリブ・デスティニー」。今回のイベントで初披露となった曲のひとつで、ふたりはいきなり息ピッタリのステージをみせる。向き合ったり手を重ねたりといった振付ではふたりの関係性を感じさせ、曲中随所に用いられた正対称になる振付も質高くみせる。サビの中盤で、一瞬スピーディさが出る振付でも対称性はキープ。魅せ場をしっかりと魅せ切っていた。

その余韻残るなか、”黒だいあ”として登場した佐々木による「フレンドパスワード~Another World~」へ。歌声やダンスの腕の振り方などでもサウンドに合わせたおてんばさを発揮する一方で、ステップの脚運びなどには壮大な原曲を思わせる麗しさが残る。だいあの核は実は変わっていないことが感じ取れるトータルでの表現のさじ加減、実に見事だった。続いて「コトバ・ブーケ」を披露した茜屋・徳井によるRing Marryは、ステージに立つたびに息ピッタリさが増すペア。

1サビ後の間奏で手を取ってからのコンビネーションをはじめ、階段に座って歌った2サビでは視線を交わしたりと、クオリティの向上とキャラクター同士の関係性を同時に見せる。最後に腕で大きなハートマークを作って曲を締めると、センターステージやサブステージには林・厚木・森嶋が登場。この3人からなるブランニュー☆ガールズによる「Brand New Girls」が初披露される。

楽曲のもつグルーヴ感をしっかりと生かしながら、曲が進むにつれて歌声・ダンスに天真爛漫さを増してどんどん”紫藤める”になっていく森嶋や、サビの細かいステップ部分の脚運びがシャープかつ大きかった厚木のダンスも印象的。また林はイントロ直前にかわいく跳ねる部分の高度がひときわ高く、サビなどのソロでは伸びやかに歌い上げたりと、それぞれが得意とする部分やキャラ特性をパフォーマンスから明確に感じることができた。

○●ハピラキな時間もいよいよクライマックス! 歴代主人公の夢の共演も

ライブも中盤。今度はメインステージの階段上に伊達・大地・山田によるMY☆DREAMが登場して「Believe My DREAM!」へ。クライマックス感のある楽曲にマイドリらしい純粋なかわいらしさをもつパフォーマンスが組み合わさって、得も言われぬエモーショナルさを生み出すこの曲。

すぐ後ろのスクリーンにキャラクターを背負うことで、生まれくる感動をさらに倍増させていた。続いては、Gaarmageddonによる「アメイジング・キャッスル」。この曲のステージングで特徴的だったのが、ステージの正面を自由に次々と変化させていったこと。

上手側サブステージに登場した際や、曲の後半で下手側に移ってすぐのときには花道を正面(=メインステージに対して横向き)にしたかと思えば、終盤にはパフォーマンスしながらのフォーメーションチェンジで花道とは逆側・下手側スタンドを正面に。

いたずらな3人組と見事に噛み合うような意表をついた演出で魅せると、メインステージにはNonSugar(田中・大森・山下七海)が登場し「スパイシー♪ホット*ケーキ!!!」の披露へ。要所のキレを大事にしつつかわいげを強く押し出すパフォーマンスをみせた田中に、声色・ダンスの両面にしとやかさを織り込んだ大森、さらには元気さにダイナミックさを付加した山下七海と、『プリ☆チャン』のマスコットとして登場したプリティーアワードとは各々キャラクター性を切り替えて観客のボルテージをさらに高めていく。

そして満を持して登場したのは、山北・澁谷・若井の3人。Dressing Paféが「Get Over Dress-code」で、会場の温度をさらにブチ上げる。特に東堂シオンらしくかっこよさに振り切った山北の歌声とダンスが目を引くと、2コーラス目には3人がセンターステージに集合し、会場の中心から隅々にまで届く熱のあるパフォーマンスを展開。そこから落ちサビで3人肩を組む姿は、やはり胸を熱くさせる。3人揃っての後奏のダンスもキレまくりで、まさに無敵の”ゴッドアイドル”だった。

最後に、各シリーズの主人公6人・阿澄、大久保、加藤、茜屋、伊達、林がメインステージに登場。『プリ☆チャン』内でシリーズ10周年を記念してカバーした「プリマ☆ドンナ?メモリアル!」を客席がピンクの輝きに染まるなか、その際のライブ映像を背負いながら歌唱していく。ちなみに後奏では、阿澄がライブ映像中のあいらになぞらえた”ぎゃふん!”を決め、これもまたファンを喜ばせていた。

さて、2日間・3公演にわたったイベントはそろそろ終幕の時間。代表して半数ほどの出演者がステージに上がり、ファンへのメッセージをおくる。その中では伊藤が、やり残したこととして「プリズムショーの世界へようこそ!」と『プリティーリズム』からのセリフを生で披露し会場を沸かせる。また林は昨日の公演で感じた想いも含めて「新しいことに挑戦することの大切さや、夢を持つことの大事さや無敵さを教えてくれたシリーズです」と『プリティーシリーズ』への愛を言葉にしていた。

そして挨拶後には残りの出演者も会場のあちこちに一斉に登場して、ラストナンバーとして「Make it!」を合唱。落ちサビソロの前半を茜屋が、後半を林が歌い上げ、大サビからは再び全員による大合唱へと続いた流れは、バトンを繋いで大きく広がり続ける『プリティーシリーズ』を体現するようなものだった。

曲が終わり、客席からはこの日一番の拍手が起こる。その想いが込められた響きに会場が包まれた時間は、たった数秒間。でも永遠に続いてほしいという想いが自然と湧き上がってしまう、そんな尊い数秒間が、祝祭の締めくくりを彩ったのだった。

『キラッとプリ☆チャン』も惜しまれつつTVアニメ最終回を迎え、あらたなタイトルへとバトンが受け継がれる『プリティーシリーズ』。この10年間私たちに出会ってくれたアイドルたちは、これからも女の子の夢を応援し続けてくれることだろう。そしてそれは、きっとあらたに出会うアイドルたちも同じはず。まだまだかけがえのないメモリアルを私たちにくれるであろう、これからの『プリティーシリーズ』にも引き続き期待したい。

○●“Pretty series 10th Anniversary Pretty Festival” 2日目・夜の部

2020.05.23@幕張メッセイベントホール
【LIVE SET LIST】
M1. Neo Dimension GO!! / 斎賀みつき、赤﨑千夏、佐藤あずさ(Tricolore:紫京院ひびき、ファルル、緑風ふわり)
M2. Miss.プリオネア / 朝日奈丸佳(華園しゅうか)
M3. アドリブ・デスティニー / ファイルーズあい、指出毬亜(ALIVE:輝アリス、輝イブ)
M4. フレンドパスワード~Another World~ / 佐々木李子(だいあ)
M5. コトバ・ブーケ / 茜屋日海夏、徳井青空(Ring Marry:金森まりあ、黒川すず)
M6. Brand New Girls / 林 鼓子、厚木那奈美、森嶋優花(ブランニュー☆ガールズ:桃山みらい、青葉りんか、紫藤める)
M7. Believe My DREAM! / 伊達朱里紗、大地 葉、山田唯菜(MY☆DREAM:夢川ゆい、虹色にの、幸多みちる)
M8. アメイジング・キャッスル / 牧野由依、渡部優衣、真田アサミ(Gaarmageddon:黒須あろま、白玉みかん、ガァルル)
M9. スパイシー♪ホット*ケーキ!!! / 田中美海、大森日雅、山下七海(NonSugar:真中のん、月川ちり、太陽ペッパー)
M10. Get Over Dress-code / 山北早紀、澁谷梓希、若井友希(Dressing Pafé:東堂シオン、ドロシー・ウェスト、レオナ・ウェスト)
M11. プリマ☆ドンナ?メモリアル! / 阿澄佳奈、大久保瑠美、加藤英美里、茜屋日海夏、伊達朱里紗、林 鼓子(春音あいら、上葉みあ、彩瀬なる、真中らぁら、夢川ゆい、桃山みらい)
M12. Make it! / オールキャスト(須永兼次)