30日に決勝レースが開催される第105回インディアナポリス500マイルレース。28日に決勝前最後のプラクティス走行が行われ、ポールポジションを獲得しているスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)がトップスピードを記録した。
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、94周を走行し9番手だった。
朝に降った雨の影響でコースを乾かし、2時間37分遅れで走行が始まったカーブデイのプラクティス走行。決勝レース前の最後の走行となり、予選を通過した33台が走行を重ねた。
23日予選2日目のプラクティス以来となる久々の走行で、2時間の短い走行時間のなか各車チェック走行を繰り返していく。
各車徐々に速度を上げ、トラック各所でパック(集団)走行が始まる。
ディクソンは、序盤で228.323mphの好スピードを記録。これがこの日のトップスピードとなった。
「気象条件で誰もがキングコングのように感じたよ。レースがどのようになるのかを示す指標になるかもしれないね。このような場合は、精神的に消耗するし、多くのアクションが行われる」とディクソンはコメントする。
予選では、スコット・マクラフランの17番手が最上位と苦戦したチーム・ペンスキー。カーブデイでは、シモン・パジェノーが2番手、ジョセフ・ニューガーデンが3番手、予選落ちを回避したウィル・パワーが6番手、マクラフランが7番手と全員がトップ10入り。決勝での巻き返しとなるだろうか?
佐藤琢磨は、94周と積極的に走行を重ね225.701mphで9番手となった。
「カーブデイはとても寒かった。気温は15度くらいなのでとても寒いですよね。レース当日の予報だと20度くらいでいつものインディ500よりまだ涼しいですが、寒い条件でのデータを所得できてよかった」
「タフな走行になったが、15号車から45号車までかなりチェックできたので、良いデータを集めたと思います。すべてを集約して、最高の日曜にになるように選ばないといけないですね」と琢磨は振り返った。
残すは決勝レースのみとなった第105回インディアナポリス500マイルレース。勝利のミルクを味わうのはどのドライバーか?