トップへ

「今石洋之の世界」展が明日から!少年時代から「プロメア」まで今石の“世界”が集結

2021年05月28日 19:04  コミックナタリー

コミックナタリー

「今石洋之の世界」展より、「プロメア」の展示エリア。
今石洋之による初の展覧会「今石洋之の世界『グレンラガン』『キルラキル』『プロメア』を作った男」が、明日5月29日から6月27日まで埼玉・角川武蔵野ミュージアム内のEJアニメミュージアムにて開催される。その内覧会が本日5月28日に行われた。

【大きな画像をもっと見る】

アニメーター、演出家、監督といった顔を持つ今石の4半世紀にわたる仕事を、10のエリアに展示された膨大な資料で振り返る「今石洋之の世界」展。「天元突破グレンラガン」「プロメア」はもちろん、監督デビュー作となった「DEAD LEAVES」、2015年の日本アニメ(ーター)見本市で発表した「Sex and Violence with Machspeed」など今石が携わってきた作品を通して、今石の活躍を紐解いていく。

会場入り口で出迎えてくれるのは、「キルラキル」「Panty&Stocking with Garterbelt」など今回の展示作品の映像を繋いだ動画。3面のモニターに矢継ぎ早に各作品の映像が映され、これから登場する展示への期待をさっそく高めてくれる。シアターゾーンを抜けると続いて現れるのは「プロメア」の展示スペース。縦長のエリアの壁にはびっしりと制作資料が並べられ、極初期に今石が描いたという企画メモをはじめ、絵コンテ、監督の修正指示も入ったレイアウト、3DCGなどを順を追って鑑賞することで制作過程も楽しめる。

「宇宙パトロールルル子」の展示では「プロメア」とはまた違った形の企画メモを観ることができる。数度企画がまとめられた後にアニメ化へといたった同作の企画メモは、今石が手がけた他作品の片鱗も感じられる貴重な展示だ。続く「キルラキル」のエリアでは、中央に置かれた纏流子の武器・片太刀バサミ、鬼龍院皐月の武器である日本刀・秘剣「縛斬」の2本の模型が存在感を放っている。入り口右手側には、実際のシーンを思い出しながら鑑賞したい、流子と皐月が共闘する場面の原画がダイナミックに飾られた。

続いて登場するのがショッキングピンクが眩しい「Panty&Stocking with Garterbelt」のエリア。このエリアで目を引くのが、作中の爆破シーンで使われたゴーストの模型だ。精巧に作られたゴーストたちは会場で実際に確認してほしい。さらに今石が企画書掲載用に描いたというアメコミチックなマンガも展示されている。

「天元突破グレンラガン」のエリアは、TVシリーズ、劇場版をもちろん網羅。TVシリーズの資料には、日の目を見ることのなかったアイディアや設定も載っており、放送までの変遷を楽しめる。作中に登場するロボット・グレンラガンの模型や、多数の美麗なカラーイラストなども目を引く、見た目にも楽しいエリアとなった。

奥に進むと現れるのは、監督デビュー作となった「DEAD LEAVES」、2005年に開催されたカーレース「BRIDGESTONE INDY JAPAN 300 mile」の公式イメージアニメ「OVAL×OVER」、2015年の日本アニメ(ーター)見本市で発表した「Sex and Violence with Machspeed」の3作をまとめて展示するエリア。監督初期の2作からは、その後の作品につながる要素や挑戦が垣間見れる。また「Sex and Violence with Machspeed」は、コヤマシゲト、若林広海が参加しており、後の「プロメア」制作に繋がったことを感じながら展示を観てみては。

このほか、会場では今石の過去の仕事を詳細に取り上げる「いろいろの世界」、少年時代から始まる今石のアマチュア時代の制作にまで迫る「今石洋之の世界」といった展示エリアも用意。フォトスポットや、充実の物販など展示意外も楽しんでほしい。

■ 展覧会「今石洋之の世界『グレンラガン』『キルラキル』『プロメア』を作った男」
会期: 2021年5月29日(土)~6月27日(日)
時間:10:00~18:00 ※金・土は10:00~21:00 、入館締め切りは閉館30分前
会場:埼玉県 角川武蔵野ミュージアム3F EJアニメミュージアム
休館日:毎月第1・第3・第5火曜日(祝日の場合は開館・翌日閉館)

(c)中島かずき・今石洋之・プロジェクト「グレンラガン」(c)TRIGGER・中島かずき/キルラキル製作委員会(c)カラー(c)nihon animator mihonichi LLP.(c)TRIGGER・今石洋之/宇宙パトロールルル子製作委員会☆彡(c)2003 Imaitoonz/Production I.G/MANGA ENTERTAINMENT(c)TRIGGER Inc.(c)今石洋之の世界 All Rights Reserved.