普段はしっかりと貴重品の管理をしている人も、職場では気を抜いていないだろうか。キャリコネニュース読者からは、「職場で起こった窃盗事件エピソード」が多々寄せられている。「まさか」と思うだろうが、職場においても貴重品管理は用心するに越したことはない。
神奈川県の60代男性(ITエンジニア/正社員/年収600万円)は
「上司の財布とパソコンが、同時に誰かに盗まれた」
と明かす。都内の20代女性(事務・管理/正社員/年収400万円)も、「前職で財布の窃盗事件が起こりました」と経験談を打ち明ける。(文:福岡ちはや)
「いや、窃盗がある前提の会社っておかしくない?」と退職
女性が勤めていたのは、某大手航空会社の孫請けで「私は制服姿で走り回るグランドスタッフでした。小さなバッグを持つこともできないので、財布を持ちながらの仕事はできませんでした」と語る。
「人手不足でどんな人でも採用するブラック企業だったので、全体的にモラルが低い職場。パワハラ、セクハラ、堂々としたサボり、いじめと何でもござれ。ロッカーから財布が抜き取られる事件があっても、上司は犯人を捜すどころか『こういうことよくあるから、みんな財布は身に付けておいてねー』と言うだけでした」
職場で窃盗事件が起こったにもかかわらず、なんと能天気な上司だろうか。女性は自衛のため、ポケットに入る小さな財布を雑貨屋で探したが、
「途中で『いや、窃盗がある前提の会社っておかしくない?』と気付きました」
といい、結局その会社を退職するに至った。
カギをかけたロッカーから「新型ウォークマンを盗られてしまいました」
神奈川県の40代男性(農林水産/派遣社員/年収250万円)は「大学生時代、新型ウォークマンを職場で盗られてしまいました」と苦い経験を振り返る。
「当時は大手スーパーの品出しアルバイトをしていていました。更衣室のロッカーにカバンを入れ、持ち場に出て4時間後に帰ってきたら、見事にヤラれていました。『大手スーパーだから』と油断していたかもしれません。でも、カギは確実にかけたはずです。携帯とお金は手元に持っていたからよかったけど……」
不幸中の幸いとはいえ、まだ学生だった男性にとってはショックの大きい出来事で「買ったばかりのウォークマンだったのに」と悔やむ。男性は「その事件以降、荷物は売り場のバックヤードに持っていくようにしました」と書いていた。
カギをかけたロッカーに保管しても、完全に防犯できないとは驚きだ。やはり貴重品は、肌身離さず持ち歩くのが一番安心かもしれない。
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