細田守が監督・脚本・原作を務めるアニメ映画「竜とそばかすの姫」に役所広司が出演する。
【大きな画像をもっと見る】「バケモノの子」「未来のミライ」と細田監督作に続けて出演してきた役所が、今回演じるのは主人公・すずの父親役。思春期の娘との距離感に悩みながらも、母を亡くした傷を抱える娘を心配し、あたたかく見守る父親を演じている。なお、この父親役は細田監督からのオファーを役所が受ける形で決定。アフレコを終えて細田監督は「役所さんの演じたすずの父のお声から娘(すず)がどういう状態でも受け止める、という父親の覚悟を感じました!役所さんに演じていただけて、本当に光栄です!!」と役所の演技を絶賛していたことが明かされている。
また、役所からはコメントも到着。役所は「出来るだけ絵の雰囲気に近いやさしさと思春期の娘を持つ父親の距離感を大切に、 互いに深い傷を持ちながらも寄り添っていく過程を表現できたらいいなと思いながら演じました」とアフレコを振り返るとともに、「出来上がりはまだ想像もつきませんが、監督の作品は非常にダイナミックな一方、家族を丁寧に繊細に描き、子どもが大きく成長する物語が多いので、この映画を見て、コロナ禍の中ですが、子どもたちが、前向きに生きる勇気や希望が持てるようになることを期待しています」とメッセージを寄せた。
7月16日に公開される「竜とそばかすの姫」は、高知の田舎町で父と暮らす17歳の女子高生・すずが、インターネット上の仮想世界“<U>”を知ることから始まる長編アニメーション。キャストとして成田凌、染谷将太、玉城ティナ、幾田りら、森川智之、津田健次郎、小山茉美、宮野真守らが参加する。
■ 役所広司(すずの父親役)コメント
細田監督の大ファンで、作品をいつも楽しみにしているので、『バケモノの子』『未来のミライ』と続き、今作も参加できてとても嬉しいです。
今回は主人公の父親役で、出来るだけ絵の雰囲気に近いやさしさと思春期の娘を持つ父親の距離感を大切に、互いに深い傷を持ちながらも寄り添っていく過程を表現できたらいいなと思いながら演じました。
娘のすず役の方は、張った声もささやく声も素敵で、声のコントロールが自在にでき、歌も素晴らしかったです。監督の絵コンテを観ると、自由な発想がそのまま映像になるアニメは、つくづくすごいなと感じます。
高知と<U>の風景のギャップは、メリハリが効いていて、この映画の醍醐味だと思います。僕はSNSには疎いですが、若い方々は身近に感じながら生活しているので、今作で自分がインターネットの中で生きている姿を客観的に見ているような不思議な体験ができるのではないでしょうか。
出来上がりはまだ想像もつきませんが、監督の作品は非常にダイナミックな一方、家族を丁寧に繊細に描き、子どもが大きく成長する物語が多いので、この映画を見て、コロナ禍の中ですが、子どもたちが、前向きに生きる勇気や希望が持てるようになることを期待しています。
■ 「竜とそばかすの姫」
2021年7月16日より全国東宝系にて公開
□ スタッフ
原作・脚本・監督:細田守
企画・制作:スタジオ地図
□ キャスト
成田凌、染谷将太、玉城ティナ、幾田りら、森川智之、津田健次郎、小山茉美、宮野真守ほか
(c)2021 スタジオ地図