夏が近づき、部屋にゴキブリが出てもおかしくない時期になりつつあるが、ゴキブリを触らずに捨てられるアイデア商品「ゴキすぅ~ぽん」が現在売れ行き好調だという。
同商品は、掃除機の先端に取り付けて吸い込むというもの。本体内部にフィルターと粘着剤があるので、掃除機本体に吸い込まれることはない。ゴキブリを取り込むことに成功したら、最後に付属の特性フワフワボールを吸い込んで蓋をする。
捕獲後は掃除機先端から取り外す。掃除機の吸込口付近をゴミ箱に軽く叩きつければ外れるので、ゴキブリの入った商品に触れる必要もない。またゴキブリだけでなく、ムカデなどその他害虫にも使用できる。
「卵を持ったゴキブリを掃除機で吸ったら、その中で孵化して……」といった心配もなし
商品を企画したバリアホーム(大阪府堺市)の堀保代表は「10万個生産して今年3月から販売を始めましたが、すべて抑えられて在庫切れ。現在生産中です」と語る。この爆売れ状態に「僕が欲しくて作った商品なんですよね。虫が嫌いで触りたくなくて」と話す。
「卵を持ったゴキブリを掃除機で吸ったら、その中で孵化して……ということもあるじゃないですか。それを避けるために作りました。妻はいつも、私が『こんなん作った!』といと『しょうもない!』と批判するんですが、今回は『私も使ってみよかな』と言ってました」
虫嫌いの人が作った商品だからこそ、虫嫌いの人の心に刺さったといえそうだ。「去年一昨年くらいに構想はしていたんですが、新型コロナのせいで時間もできてしまったので作りました」と明かす。
「ゴキブリなど害虫を生きたまま吸い込んでも、最後にボールを吸い込めば蓋がされるので出てくることはありません。ただ、イベントなどでお客様に『掃除機を持ってきているうちに逃げるのでは?』という声も頂いています。その場合、殺虫剤などを掛けたあとに吸い込んでもらうことをおすすめしています」
「ゴキブリが出るたびに業者を呼んでいた」という人も
ユーザーからの反響を聞くと、「『ノーベル賞もの』とお褒めいただきました(笑)。殺虫剤をかけて動かなくなっても、いざ捨てようとすると実は生きていたということもありますよね。それも回避できるので嬉しいという声も寄せられました」と話す。
「中には、今までゴキブリが出るたびに業者を呼んでいたという人や、ゴキブリを吸った掃除機を開けられないから本体ごと捨てたという人もいました。この商品はダンボール製ですから、安価で使い捨てられるので経済的だと感じてもらえているようです」
6月上旬ごろから、100円ショップやオンラインストアなどで販売を再開する。現在、オンラインショップで予約も受け付けている。オンラインだと2個1セット500円、10個以上で割引価格となる。100円ショップでは1個100円で販売している。
今後について、「ゴキブリ嫌いの人から『ゴミ箱に捨てても中でバイキンを撒き散らすのでは』という声から抗菌素材を使った商品も検討中です。また、カメムシなど小さな虫のために1つ使うのはもったいないという声もあるので何回でも使用できる商品の販売も考えています」と話す。