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ロンハーマンが2023年までに店頭セール廃止 プロパー消化率80%目指す

2021年05月27日 15:22  Fashionsnap.com

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サステナビリティの活動を紹介するパネル Image by: FASHIONSNAP.COM
「ロンハーマン(Ron Herman)」が、サステナビリティへの取り組みを強化する。オリジナル商品で使用しているコットン、ポリエステル、ナイロンについては2025年までに100%サステナブルまたはリサイクル素材に切り替えるほか、2023年までに店舗でのセールを廃止し、プロパー消化率80%を目指す。

 サステナビリティの活動は「環境」「コミュニティ」「お客さま」「チームメンバー」の4つを掲げ、「環境」では温室効果ガス、余剰在庫、素材・資材を軸とする。温室効果ガス削減の取り組みでは、2019年時点で約2200トンあったCO2排出量を2030年までに実質ゼロにする。使用電力については再生エネルギーに転換し、自社発電も検討するという。
 余剰在庫の課題においては昨年から徐々に仕入れや在庫を最適化しており、やむを得ず残った在庫は2014年に出店を開始したアウトレット店舗などで消化していく。また、循環型の新規事業開発も視野に入れる。
 オリジナル全商品のサステナブル素材の導入比率については現時点で5%ほどだが、2021年秋冬シーズンには10%に引き上がる見通し。担当者によると「オリジナル商品に使用している商品の7~8割がコットン素材のもの」といい、サステナブルコットン素材への切り替えが完了すれば導入比率は高まると見解を示した。ウールやダウンといった素材については流通背景を把握した上で対応を検討する。
 このほか「コミュニティ」ではサプライチェーンの透明性向上、「お客さま」ではサステナブルなブランド・商品の投入や「ロンハーマン カフェ」でのヴィーガンメニューの提供、「チームメンバー」では研修やキャリア開発に投資し、幸福度を高める施策などにそれぞれ取り組んでいくという。
 2021年秋冬シーズンではサステナビリティの取り組みとして、「RHC ロンハーマン(RHC Ron Herman)」から初上陸のブランド「サイキック アウトロー(Psychic Outlaw)」への別注アイテムとして、デットストックのバンダナを組み合わせたドレス(9万1300円)や、使い古されたキルト生地を活用したフーディー(7万5900円)とハット(2万5300円、いずれも8月末発売)などを展開。また、「ミヤギヒデタカ(MIYAGIHIDETAKA)」との取り組みで顧客の手持ちのジーンズをコンビニバッグにリメイクするプロジェクトを秋冬シーズン中に立ち上げる予定だ。