6月12日にアメリカ・ミシガン州デトロイトのベル・アイルで開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の2021年第4戦『シボレー・デトロイト・グランプリ・プレゼンテッド・バイ・リア』において、観客のパドックエリア入場が許されることとなった。
ミシガン州が新型コロナウイルス感染拡大に関する屋外イベントの規制を6月1日から緩和することを受け、レース主催者が5月25日にアナウンスした。
デトロイトのパドックエリアは、すべてのチケット所有者に開放される。
IMSAで観客がパドックエリアへ入場するのは、パンデミック前の2020年1月に行なわれた2020年開幕ラウンド、デイトナ24時間レース以来のこととなる。昨年夏以降、IMSAのレースは有観客で行なわれてきたが、感染拡大防止のためパドックなどチームエリアへの観客の立ち入りは許されていなかった。
チームがマシンの準備にあたるパドックエリアは、アメリカのレースにおける独特の雰囲気を作り出している。ピットレーンと別にパドック&ガレージエリアが設けられるため、観客は走行セッションの有無に関わらず常にガレージ周辺の雰囲気を味わうことができるほか、セッション前後にはピットレーンと行き来するマシンを間近に感じることもできる。
IMSAは6月12日のレースにDPi、GTLM、GTDクラスのマシンとともにデトロイト川に浮かぶベル島へと向かう。この週末、ベル・アイルではNTTインディカー・シリーズのレースも2レース開催される。
「2019年のデトロイト・グランプリでは『フィフス・サード・バンク・パドック』を開放し、すべてのファンはレースの舞台裏やアクションを近くから目の当たりにする機会が得られた」とデトロイト・グランプリ代表であるマイケル・モントリは述べている。
「今年もその体験を提供できる機会があるかどうか分からなかったが、先週発表された(ミシガン州の)新たなプロトコルにより、ファンをパドック内に安全に迎え入れ、彼らにワールドクラス・レーシングのエキサイトメントをこの“モーター・シティ(=デトロイト)”で感じる機会を与えられることに興奮している」
デトロイト・グランプリはこれまでのところ、2021年のIMSAにおいてパドックが観客へ開放されることを確約した唯一のイベントとなっている。