ALL CONNECTは5月25日、「転職活動におけるオンライン面接」の調査結果を発表した。調査は今年5月に実施し、直近1年でオンライン面接を行った20~50代の男女300人(転職活動者150人、面接担当者150人)から回答を得た。
理想の面接実施方法を転職活動者に聞くと、1次面接は「オンライン」(58.7%)、最終面接は「オフライン」(40.0%)が最も多くなった。面接が進むほどに、オフラインで行いたいという人が多かった。一方、面接担当者に聞くと、一次から最終面接まで、すべての過程において「オンラインとオフラインどちらもいい」が過半数となった。
オンライン面接で評価するポイントは「声の大きさ・トーン」「目線」
オンラインでの転職活動に不安があると回答した転職活動者は69.3%。年代別にみると、最も多かったのは30代(84.0%)が一番不安を感じていた。オンライン面接の際に気をつけていることは「音声やカメラのチェックをする」(74.7%)、「早めにログインする」(66.0%)という人が多かった。
一方、面接担当者にオンライン面接に対してどのような気持ちを抱いているかを聞くと、「会社の雰囲気などをわかってもらえるか不安」(82.0%)、「オフラインで判断していた礼儀があるかわからない」(81.3%)、「オフラインで判断していた礼儀があるかわからない」(81.3%)、「スキルがわかりづらい」(80.7%)といった声が多かった。
オンライン面接で応募者を評価するポイントは「声の大きさやトーン」(52.0%)が最も多かった。次いで「身だしなみ」(46.0%)、「目線」(35.3%)と続く。
オンライン面接だと用意したメモを見たり、その場で情報を調べたりもできるが、調査元は「オフライン面接同様、しっかりカメラ(相手)を見て話した方が会社に対する誠意や熱意が伝わるのではないでしょうか」とコメントしている。
パジャマ・部屋着でオンライン面接をする人たちも
今までにオンライン面接で出会った印象的な候補者のエピソードを聞くと、「オンライン面接でも礼儀や言葉遣いがしっかりしていた」(39歳男性)、「応募者の家族が映り込んで微笑ましかった」(50歳男性)といった声が挙がる一方で、
「背景画像にエジプトのピラミッドを用いていたので気になって理由を尋ねると、『特に意味はない』と素っ気なく言われ、拍子抜けした」(53歳男性)
「面談中に宅配対応された」(46歳男性)
「首から金の鎖を下げた応募者がいた」(59歳男性)
「寝ぐせを直さない応募者がいた」(55歳男性)
といった声も寄せられた。
ちなみにオンライン面接を行う際の服装を聞くと、トップスは「スーツ」(転職活動者88.7%、面接担当者82.7%)が最も多かったが、中には「パジャマ・部屋着」(転職活動者5.3%、面接担当者4.7%)という人も。
またボトムスも「スーツ」(転職活動者・面接担当者ともに70.0%)が最多で、「パジャマ・部屋着」という人は転職活動者8.0%、面接担当者3.3%となった。面接する方もされる方も、ラフな格好をしている人が少数ながらいるようだ。