地方に比べ人口が多く、家賃や物価が高い東京。会社の辞令で転勤する人や、進学のために上京する人など地方出身者にとっては、「東京に住むのはしんどい」と感じる場面が少なくないようだ。
メーカー勤務の20代男性は茨城県在住だが、勤務先のオフィスが都内にあり、"ほぼ東京暮らし"をしている。男性は、キャリコネニュースに
「満員電車や人混みに疲れる。都心は家賃が高いため郊外に住んでいるが、通勤に時間がかかる。お店に駐車場がなく、コインパーキングも高い」
という声を寄せている。また、男性は「そこそこ栄えた、自然豊かな地方都市に住みたい」と綴っていた。
この言いぐさに憤るのは、東京生まれの人たちだ。生まれ故郷を悪く言われるのは、誰だっていい気はしない。彼らにとって、地方出身者の「東京に住むのはしんどい」は、聞き捨てならないセリフだ。（文：大渕ともみ）
「地方の方々に文句を言われたくありません」
不動産関係の会社で働く50代男性は、東京暮らしについて「江戸っ子ですから、しんどくありません！」と言い切る。男性は
「みんな東京に出て来ないでほしい。渋滞も電車の混雑も、地方から来ている人たちのせいだと思っています。地方の方々に文句を言われたくありません」
と述べた。
2016年の人口移動調査では「東京の人口の約45％は地方出身者」という結果が出ている。もし東京から地方出身者がいなくなれば、東京の人口は半分ほどに減るということだ。それを踏まえると、男性の主張は、あながち外れていないのかもしれない。
「生まれてからずっと東京に住んでいるので、ほかの場所では暮らせない」
メーカー勤務の50代女性は「通勤電車が嫌だけど、生まれてからずっと東京に住んでいるので、ほかの場所では暮らせないと思う」と語る。また、
「『東京の人は冷たい』と言う人が多いけど、地方出身者の多い西側の地域に住んでいるからじゃないのかな。下町は人情味あふれる人が多いし、住みやすい」
と明かす。地方出身者が言う「冷たい東京の人」は、実は「地方出身者」かも、という新説だ。p>
ほかにも、
「東京生まれ東京育ち。ぜんぜんしんどくない」（60代男性／教師）
「東京都心部が最高。国内なら、ほかの場所では暮らしたくない」（40代女性／不動産・建設系）
といった"東京愛"にあふれるコメントが寄せられている。
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