女性の社会進出が進むに連れて、共働きの家庭が随分と増えた。それに伴い、家事・育児に精を出す男性も増えている。今後はますます、いかにして夫婦で「やるべきこと」を分担するかが、家庭の円満度を左右するようになるだろう。
埼玉県の30代男性(企画・マーケティング・経営・管理職/正社員/世帯年収1400万円)は、妻も正社員として働いているため、積極的に家事・育児に参加している。しかし、仕事・家事・育児の"三足のわらじを履く"のは、並大抵のことではないようだ。(文:大渕ともみ)
家事・育児を夫婦で分担するも「2人でやっても結構大変」
男性の1日のスケジュールは、とにかく多忙だ。妻と2人がかりで家事・育児をこなしているが、
「赤ん坊の世話をして、朝食を作って食べて、保育園に連れて行き、仕事へ。仕事が終わったら保育園に迎えに行って、赤ん坊の世話、夕食を作って食べて。2人でやっても結構大変」
と怒涛のタイムスケジュールを明かす。男性は、特に「家事が大変」と感じており、
「掃除が苦手。細かいところができておらず、『回ってないなー』と思うことがある」
と嘆いた。子どもがある程度大きくなるまでは、完璧に家事をこなすのは難しいかもしれない。
「『早く帰宅できた方が家事をしておく』と決めたのに…」
また、家事分担がうまくいっている共働き家庭ばかりではない。埼玉県の30代女性(教育・保育/正社員/世帯年収1000万円)は
「共働きなので『早く帰宅できた方が家事をしておく』と決めたのに、結局私が家事をすることが多い。特に料理」
と不満をもらす。しかし、最近流行りの"テレワーク"が、思いがけずこの悩みを解決してくれた。女性は「『自分の食事は好きな時間に自分で用意する』というルールにしたら、料理の回数が格段に減った」と喜びの声を上げた。
都内の20代男性(企画・マーケティング・経営・管理職/正社員/世帯年収1000万円)も「夫婦で平等に家事をするのが難しく、困っている」と頭を抱える。男性は
「共働きでどちらも忙しいため、どちらかが『汚い』と感じるまでは、家事をしないことが多い。そして、最初に『汚い』と感じた方が対応することになる」
と綴る。共働き夫婦の場合、お互いに納得できるよう、どのような家事分担をするかが大きな課題となっているようだ。
※キャリコネニュースでは引き続き共働き・片働きの不満のほか「夫・妻に対する不満」や「モンスター新人目撃談」などのアンケートを募集しています。