コロナによって失業した人も多いが、一方で転職に成功した人もいるようだ。茨城県の20代女性は緊急事態宣言中、飲食関係の仕事から事務職正社員に転職した。女性は転職活動を振り返り、
「前職で在宅勤務の日があったのと、オンラインで面接ができたおかげで、以前よりも転職活動がしやすかったです。1か月もかからず内定が出ました」
と喜ぶ。確かに在宅勤務中なら、こっそり転職活動をしていても職場にバレることはない。選考がオンラインで完結する点も、転職者にとってメリットが大きいといえるだろう。(文:大渕ともみ)
「家計の面でも、精神的な面でも、とてもゆとりのある生活を送れるようになりました」
コロナ禍での転職は、ほかにも思わぬメリットを女性にもたらした。女性の転職先は現在、完全在宅勤務を実施しており、今後も新しい働き方として在宅勤務をベースにしていく予定だ。女性は、
「思いきって郊外に引っ越し、家賃や駐車場代などの固定費を下げました。給与水準は年収400万円と前職から変わっていないので、家計の面でも、精神的な面でも、とてもゆとりのある生活を送れるようになりました」
と明かす。在宅勤務が生活コストの引き下げにまで貢献するとは、驚かされるばかりだ。さらに女性は、今年中の入籍を予定しており、
「同居している彼も在宅勤務中。都心部では買えないお手頃価格で、市内の戸建てを購入することができました!」
と希望に胸を膨らませた。
「在宅勤務中で、自宅からビデオ通話での診療を行っています。極楽です」
在宅でできる仕事にメリットを感じている人は、ほかにもいる。都内に住む医療従事者の40代女性は、年収1200万円の医療機関への転職に成功した。新しい職場はかなりのホワイト待遇で、
「平日9時~5時勤務。監査のときだけ残業がありますが、年間でわずか20時間ほど、しかも給与は1.5倍支給。休暇は4週間強、傷病休暇も6週間、土日祝日は休み。今は在宅勤務中で、自宅からビデオ通話での診療を行っています。極楽です」
と綴る。また、女性の夫も在宅勤務が基本で、女性は
「夫の仕事は金融コンサル。世界中のどこにいても働けるため、実家がある欧州やバケーション先で1日数時間働くだけで、通常運転並のお金を稼ぎます。夫の年収は2500~4500万円くらい」
と打ち明ける。なんともうらやましい限りだ。
コロナ禍をきっかけに、在宅勤務を推進する企業が増えてきている。これから転職する人は、そのような職場を狙いに行くと成功しやすいかもしれない。
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