レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、F1モナコGPのFP2でガードレールにヒットした角田裕毅に対して苦言を呈した。
アルファタウリ・ホンダの角田にとって、今年のモナコGPは同サーキットでの自身初のレースになる。木曜FP1では9番手とまずまずの位置につけた角田だが、FP2序盤にガードレールにリヤをヒット。これによりサスペンションがダメージを受け、FP2の間にコースに復帰することができなくなった。そのため午後の周回は11周にとどまった。
角田はヒットした際には決してプッシュしすぎていたわけではないと説明している。
「コーナー入口でプッシュしすぎたわけではないのですが、グリップを失いました。デグラデーションがひどく、さらにかなり埃っぽい状態でした」
「ターン15と16の間でリヤのコントロールを完全に失い、ウォールに接触しました。それでそのセッションの走行を終えなければなりませんでした」
「でも土曜に向けてソフトタイヤを2セット持っているので、最悪のケースとか世界の終わりという風には思っていません。しっかり準備をして、土曜にはうまくまとめたいです」
木曜、マルコは報道陣に対し、角田が走行時間をロスしたことについて触れ、「モナコで重要なのは何か、彼には何度となく言って聞かせていた」とコメントした。
「それはとにかく走って走って走って、距離を稼げ、ということだった。彼は規律に従って行動することを学ぶべきだ」
アルファタウリのチーフレースエンジニア、ジョナサン・エドルズは、「残念ながら裕毅は最終セクターでリヤをウォールに当ててしまい、それによってサスペンションがダメージを負った」と説明している。
「修復に時間がかかるため、コースに復帰することができなかった。予選に向けて少し遅れをとることになったけれど、土曜朝にフリープラクティスがあるので、予選に向けて万全の準備を整えられるようにしていく」