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『東京卍リベンジャーズ』映画化の注目ポイントは? 吉沢亮演じるマイキーへの期待

2021年05月22日 08:01  リアルサウンド

リアルサウンド

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 7月9日、実写映画『東京リベンジャーズ』が公開される。新型コロナウイルスの影響で2度撮影が中断されたが、満を持しての公開だ。情報が解禁されるたびにWeb上で話題になり、注目度も高まっている同作で描かれるのは、原作の途中までのストーリー。どんな内容になるか期待が高まる。それ以外にも同作には、多くの期待できるポイントが詰まっている。


 まず1つ目は「作品の深堀りへの期待」だ。「原作の途中までが実写化される」という情報は発表されつつも、具体的にどこまで描かれるのはまだ明らかになっていない。公式HPを見ると、東京卍會と最初に抗争することになる暴走族「愛美愛主」は登場しているが、2番に抗争する「芭流覇羅」の文字はない。「芭流覇羅」は「愛美愛主」と反「東京卍會」で構成されているが、「芭流覇羅」との抗争のキーパーソンである場地圭介が登場していないことから、「愛美愛主」との抗争「8・3抗争」あたりまでが描かれるのだろうと予想できる。


 『東京卍リベンジャーズ』という作品は、かなりテンポがいい作品だ。「8・3抗争」までは単行本にして約4巻だが、テンポが良い故サラリと読み飛ばしてしまうこともできる。だからこそ実写化することでストーリーの深堀りやキャラクターの心境もより深く理解することができるかもしれない。


 2つ目は「リアル感への期待」。実写映画のキャストを見ると、まさに“今をときめく若手俳優オールスター勢揃い”と言ったところだ。主演の花垣武道演じる北村匠海は、今やコミカルもシリアスもできる俳優として引っ張りだこ。


佐野万次郎(マイキー)が表紙を飾る『東京卍リベンジャーズ』6巻(講談社)

 龍宮寺堅役の山田裕貴は特徴的なドラケンの髪型を地毛で再現するほど気合いが入っているし、佐野万次郎役の吉沢亮はマイキーのボス感を表現しつつも繊細な部分も出せるピッタリな俳優だ。


 さらに、同作の岡田翔太プロデューサーはキャストについて「(北村は)すごく熱い気持ちを持っていて、幅広い顔がある」、「(山田が)命を懸けてくれたのが、間違いなく伝わる画になっている」、「(吉沢がキャスティングを受けてくれなければ)“『東リベ』に似た別のもの”になってしまう。その場合はこの企画自体をやめようと思っていた」(引用元:https://natalie.mu/eiga/news/423827)と、熱く語ってたこともある。


 役をリアルに演じてくれるキャストが揃っていることはもちろん、原作のビジュアルと似ていると評判だからこそ完成度の高さにも期待せざるを得ない。特に「愛美愛主」の半間修二を演じる清水尋也は、原作ファンからもお墨付きが出るほど。どこかアンニュイな雰囲気がそっくりだ。同作のビジュアルも、作品へ入り込める大きなファクターになりそうだ。


 そして3つ目は「続編誕生への期待」だ。同作のような“学園熱血ヤンキー作品”は、今もなお人気がある。『クローズZERO』、『HiGH&LOW』、『ごくせん』、『ROOKIES』……人気を集める作品は多々ある。


 『東京卍リベンジャーズ』も、2021年4月から一足先にアニメ化されてからの実写映画化だ。さらなるメディアミックス化にも期待できるし、今回は原作の途中までが描かれるが、その先を描く実写映画続編も期待できる。さらに同作は登場人物が多く、それぞれにドラマを抱えている。そのためスピンオフ展開もしやすいのではないだろうか。


 こうして様々な可能性を秘めている映画『東京リベンジャーズ』。令和のヒット作となる可能性は高いと言えよう。新しい定番作品誕生の瞬間に刮目したい。