子供を優秀な人間に育てるにはどう育てればいいか。そう悩む親は多いことだろう。インタースペースは5月20日、「東大生は幼少期どのような生活を送っていたのか」に関する実態調査を公開した。調査は4月にネット上で行われ、東京大学に在籍中の大学1?4年生302人から回答を得た。
回答者の約半数が幼少期に好きだった、または夢中になっていた遊びとして「絵本・児童書などを読む」「ゲーム機で遊ぶ」「ブロック・つみき遊び」を挙げた。また36%は「パズル」、32%は「工作・折り紙」、26%は「囲碁・将棋」を挙げており、東大生としての片鱗をうかがわせる。
好きなだけゲームで遊んでよかった人も
子供の教育で問題になるのが、ゲームをどれくらいやらせるかだ。回答者に小学生の時のゲームとの付き合い方を尋ねたところ、「親が決めたルール内でゲームをしていた」(37%)と「親と話し合い決めたルールの中でゲームをしていた」(19%)が合わせて56%で、ルールを決めて遊んでいた人が最も多かった。次いで多かったのが「好きなだけゲームで遊んでよかった」(25%)で、回答者の4分の1が自由に遊べる環境だったという意外な結果が出た。なお、「ゲーム機が禁止されていた」は19%に留まった。
また、子どものころ大人に勉強しなさい、と言われた記憶があるかという質問に対しては、東大生の57%が「全く言われなかった」と回答した。さらに学校の宿題にどのように取り組んでいたか、という質問に対しては「帰ってきてすぐに自主的に取り組んでいた」(25%)と「宿題を出されたその日のうちに自主的に取り組んでいた」(54%)が合わせて79%で、圧倒的多数が自主的に取り組んでいたことがわかった。
では、学校の勉強以外には、何をしていたのか。乳幼児期から小学生の頃の習い事について聞いたところ、習い事の数は平均3.7つで、1位が「スイミング」(65%)、2位以降が「ピアノ」(45%)、「英語・英会話」(39%)、「進学塾」(34%)、「通信教育」(31%)と続いた。勉強だけでなく、身体を動かすことを重視していた親も多いようだ。
では、東大生の親子関係はどうだったのだろうか。親に感謝していること、してもらって嬉しかったことに対する回答で多く寄せられたのは「自主性を尊重してくれた」「話をよく聞いてくれた」の2点だった。子供を尊重し、受け止めようとする親の態度が、子供の興味・関心を引き出し、結果として勉強に前向きに取り組む姿勢が育まれたのかもしれない。