WRC世界ラリー選手権のWRC2クラスに参戦しているオーレ・クリスチャン・ベイビー(ヒュンダイi20 R5)は5月21日、新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の検査で陽性が確認されたことから、前日20日に開幕した第4戦ポルトガルを欠場すると発表した。
昨シーズンのWRC2クラスで3度のポディウムフィニッシュを果たし選手権4位となったベイビーは、2021年シーズンも“将来のスター候補”としてヒュンダイ陣営からWRC2に参戦中。WRC第2戦アークティック・ラリー・フィンランドでクラス5位/総合16位、ポルトガル国内選手権の『ラリー・テラス・ダボボレイラ2021』では、ライバルのシュコダ勢を抑えて優勝を飾っている。
そんなベイビーは迎えたWRC第4戦ラリー・ポルトガルでもヒュンダイi20 R5をドライブする予定だった。
しかし、20日に行われたシェイクダウンでWRC2クラス5番手タイムを記録した後、COVID-19テストの結果が陽性であることが判明。このため当局の規制に従い隔離措置がとられるとともに、今戦を欠場することが決まった。
なお、ベイビーのコドライバーであるジョナス・アンダーソンは同様のテストで陰性が示されたが、彼も隔離されているという。
競技開始の前日に急きょ、スタートを諦めざるを得なくなったベイビーは21日、自らのTwitter(@OCVeiby)を更新し、次のようなメッセージを綴っている。
「残念ながらラリー・ポルトガルをスタートすることができなくなった。僕はいま検査でCOVID-19の陽性反応が出たため、現地のレギュレーションに沿って自己隔離している」
「ジョナスはテストで陰性だったが、彼も隔離されている」
「僕は月曜(17日)のテストでは陰性だったが、今日も規則に従って検査を受けたんだ」
「症状は出ておらず体調は良好だよ。しかしスタートできないのは本当に残念だし、チームにもとても申し訳なく思っているんだ」
この週末に向けてはWRC2クラスのポイントリーダーであるアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)も、イベントの直前に新型コロナウイルスに感染したことが検査で発覚。第4戦ポルトガルの欠場を余儀なくされている。