5月19日、スーパーバイク世界選手権(SBK)を統括する国際モーターサイクリズム連盟(FIM)は2021年シーズンのSBKマシンにおけるエンジンの回転数制限を発表した。
SBKでは、2017年の結果を踏まえ2018年から戦闘力を近くする目的でマシン性能が性能調整されて、各メーカーのマシンごとにエンジン回転数の上限(レブリミット)が設けられている。
開幕戦では前のシーズンが終了した時と同様のエンジン回転数でスタートするが、異なるメーカーのマシン性能を等しくするために、以降はラップタイム、スピードトラップ、メーカーあたりのライダー数や、レース結果、レースタイムなどの個々のライダーパフォーマンスにより決定される。
この制限はシーズン中3ラウンドごとにFIMの判断で改訂されることがあるが、変更される場合は250回転の増減で調整される。
2021年シーズンのエンジン上限回転数には2021年型カワサキZX-10RRと2021年型BMW M1000RRが追加された。開幕戦では新型ZX-10RRは先代と変わらず14600回転、新型M1000RRは2019年型S1000RRから600回転上乗せされ15500回転となった。
そのほかのマシンは2020年から変更はなく、今季フル参戦するライダーが駆るマシンでは、ヤマハYZF-R1が14950回転、ドゥカティ パニガーレV4 Rが16100回転、ホンダCBR1000RR-Rが15600回転となっている。
■2021年シーズン各マシンのレブリミット
ブランド2021Rev LimitアプリリアRSV4 RR/RF14,700rpmBMW S1000RR14,950rpm2019 BMW S1000RR14,900rpm2021 BMW M1000RR15,500rpmDucati パニガーレR12,400rpmDucati パニガーレV4 R16,100rpmホンダ CBR1000RR15,050rpmホンダ CBR1000RR-R15,600rpm2019 カワサキZX-10R/RR14,600rpm2021 カワサキZX-10RR14,600rpmMVアグスタ F4RR14,950rpmスズキGSX-R1000/R14,900rpmヤマハYZF-R1/M14,950rpm