レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、2021年F1第5戦モナコGPで、自身初のモナコでの表彰台を獲得することを目指す。
フェルスタッペンはこれまで5回モナコGPに出場し、最高位4位と、意外なことに表彰台に上った経験がない。今シーズン、フェルスタッペンはライバルであるメルセデスのルイス・ハミルトンを上回る144周のリードラップを記録し、優勝1回、2位を3回獲得しており、モナコGPでも好結果を出すことが期待される。
前戦スペインGPでは、ほとんどの周回をリードしたものの、残り7周のところでハミルトンに首位を明け渡し、2位という結果になった。
「僕自身は悪い思いはないけれど、チーム全体としてスムーズな週末ではなかったし、レースを通してペースが足りなかった」とフェルスタッペンはスペインGPを振り返る。
「それが現実だが、少なくとも2位を獲得してチームのために大量にポイントを稼ぐことができた」
「まだシーズン序盤だ。引き続き努力し、(メルセデスに)プレッシャーをかけ続け、優勝できるように取り組んでいく必要がある。常に分析し、最大限の状態に自分たちを持っていくよう努力していく」
メルセデスにチャレンジする上で改善すべき点として、フェルスタッペンはタイヤの問題を挙げている。
「タイヤのデグラデーションの問題だと思う。それから、バルセロナではメルセデスにチャレンジするにはマシンの全体的なペースが足りなかった。ターン1でルイスの前に出たけれど、そうしていなかったら、ルイスは先頭を走って遠ざかって行っただろう。あれだけ長くレースをリードした後だけに、優勝を失うのは余計に残念だった。これからも改善し続けていく必要があるね」
フェルスタッペンは、今週末、モナコの市街地コースを走ることを楽しみにしている。
「モナコGPは特別なグランプリだ。コースが他とは全く違い、幅がとても狭い。でも予選でアタックラップを走ると最高の気分になる。すべてをうまくまとめられると、とてもいいラップになるし、そうすると気分が良くて笑顔になれるんだ」
「僕は今までモナコで表彰台に上ったことがないので、今回その流れを断ち切りたいね! クリーンな週末を送れば問題ない。それはとても大事なことだ。自分たちに速さがあるかどうかは、実際に走ってみるまで分からないが、ここまでのところ予選はかなり接戦になっているから、モナコでもそうなるんじゃないかと思っている」
「モナコでミスが一切許されないというのは十分承知しているよ(笑)。土曜の予選を完璧に決める必要がある。モナコではオーバーテイクがかなり難しいので、予選でうまくやれれば、決勝は順調にいくことが多い。ただ、ここはいろいろことが起こり得るコースでもある。表彰台のトップに立つためには、土曜にも日曜にも最大の力を発揮しなければならない」