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「あなたのその声と喋り方、何とかならないの?」お局の後輩いびりでコールセンターを即退職した女性

2021年05月18日 06:10  キャリコネニュース

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「仕事を辞めたい」と思っても、収入が途絶えてしまうリスクを考えると、なかなか踏み出せないものだ。しかしキャリコネニュースには、上司や同僚の些細な一言がきっかけで退職を決意したという声が寄せられている。

知的障害者の支援施設に新卒で入社した20代男性は、

「毎日上司からの罵声を浴びせられました。利用者の他害行為で首に噛みつかれ出血しても、周りの職員は『よくあることだから』と笑ってて怖かったです」(大阪府)

と当時を振り返る。慣れている人は「よくあること」で済まされるのかもしれないが、慣れてない人にとっては大ごとだ。

男性は退職した今「辞めて正解でした。利用者からの他害行為で生傷が絶えなかったので、あのまま続けていたら自分が支援される側になっていました」と安堵した様子で語る。他にも、仕事を即行で辞めたという経験談を紹介する。(文:林加奈)

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キャリア20年の先輩「なんでできないんですか?」

老人福祉施設で事務の仕事をしていた40代女性は、入社して数か月の頃、20年のキャリアを持つ先輩から「なんでできないんですか?」と言われたという。他にも

「施設便りを三つ折りにしていたら、あと数枚で終わりという時に『その向きでいいんですか?』という。隣の席で私のやることを最初から見ていたくせに最後に言う。結局私が正しかったのですが、謝らない」

間違っていたことを謝罪するのは、人として当然のことだ。それができない先輩社員のせいで辞めさせられた人や、どんなに頑張っても人事考課で評価を下げられ賞与をカットされた人もいたようだ。女性は「『ボーナスがいいから頑張れ』と母に言われて頑張ったけど、我慢の限度を超えた」といい、退職。今は別の環境で楽しく働けているという。

「喋り方は訓練で直せるかもしれませんが……」

30代女性は信販会社のコールセンターを2週間で退職。派遣社員として受電業務に携わっていた。最初の数日間は正社員の女性からマニュアル通りに対応するように指示され、基本的な対応を一人ですることとなった。

「私はもともと声が高く幼い上に、舌足らずな話し方です。どのように応対しているか女性社員が電話を聞いており、お局っぽい人に『〇〇さん、あなたのその声としゃべり方なんとかならないの?』と言われました。喋り方は訓練で直せるかもしれませんが、声は無理」(大阪府)

そんな一言から数日後、女性はわずか2週間で退職した。生まれ持った声のことまで苦言を呈されたのだから無理もない。

また、40代女性は「辞める先輩の後釜として採用された」という税理士事務所で苦い経験をしている。

「お局みたいな人は、辞める先輩に対して『丸投げでもいいんじゃない?』と言い放つ人。教えもせず、簿記ができるからって丸投げはないんじゃないかと思って辞めました」(広島県)

女性は1か月で退職したが、その後辞める先輩を引き継ぐ人はいたのだろうか。退職後も円滑な業務ができるよう、最後までちゃんと引き継いでほしいものだ。

※キャリコネニュースでは引き続き仕事を即行で辞めた人のほか職場で起きた窃盗事件や共働き・片働きの不満などのアンケートを募集しています。