2021年の全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦決勝がオートポリスで開催された。当初42周で争われる予定だった決勝レースは、悪天候により13周目を走行中に赤旗が提示され、そのまま終了。スタートからトップを守りきったジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)が参戦2戦目でスーパーフォーミュラ初優勝を飾った。
1周のフォーメーションラップを終えてのスタンディングスタートでホールショットを奪ったのは、ポールシッターのアレジ。フロントロウの宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)はやや出遅れ、3番手スタートの阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)に先行を許してしまった。スタートダッシュに失敗したマシンも多かったようで1コーナーへは横は並びの集団で入っていくような状態に。
3ワイド、4ワイドで1コーナーになだれ込んでいく中、5番手スタートの坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)と6番手スタートの平川亮(carenex TEAM IMPUL)が接触。集団のなかで2台がコース上でスピンしたことで、後続の多くのマシンは巻き込まれるかたちでグラベルまでオーバーランするなどして1コーナーを通過していった。
このアクシデントによりオープニングラップからセーフティカー(SC)が導入される。この時点でのトップ3はアレジ、関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)、松下信治(B-Max Racing team)の順。関口と松下はスタートダッシュもさることながら1コーナーの混乱をうまく切り抜けてポジションアップに成功していた。4周目を走行中にSCのライトが消え、5周目からのレース再開がアナウンスされる。
リスタートに向けて徐々にマシンのスピードがアップしていくが、最終コーナーの手前で関口がオーバーランを喫し、一気にポジションダウン。アレジの後ろには松下がつき、次いで大津弘樹(Red Bull MUGEN Team Goh)、阪口、塚越広大(ThreeBond Drago CORSE)とコントロールラインを通過していった。